日産が国内4工場の操業を停止、半導体不足で

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追浜工場
追浜工場 全 1 枚 拡大写真

日立製作所は12日都内で会見し、部品供給の遅れにより、取引先の複数自動車メーカーの生産に影響が出ていることを明らかにした。エンジンの電子制御部品に使う半導体の供給遅れが原因。

取引量が最も大きい日産自動車では国内5工場のうち、追浜工場、栃木工場、九州工場、日産車体九州工場の4工場の稼働を14~16日の3日間停止する。日立製作所の説明によると、エンジンコントロールユニット(ECU)に搭載するカスタムICの半導体メーカーからの供給が滞り、ECUの生産が不安定になった。ICを供給しているメーカーの名称は明らかにしていない。

日立は同半導体メーカーと必要な数量のカスタムICを確保するための交渉を続けているが見通しは立っていない模様。日産では4工場を3日間停止後、週明けから正常稼働し8月6日まで計画通り生産する。お盆休み明けの8月16日以降の生産はカスタムICの調達状況によるという。半導体業界では世界同時不況で生産能力を減らしたものの、中国での需要拡大でこのところICが逼迫している。このため日産以外にも影響が拡大する恐れもある。

日立は日産のほかにECUを供給する国内自動車メーカー2社で生産計画に影響が出ているとしているが稼働停止には至っていない。

《編集部》

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