BMW X3 新型、待望のデビュー

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X3 全 13 枚 拡大写真

BMWは15日、新型『X3』の概要を明らかにした。2代目X3は、ボディをひと回り大型化し、室内空間を拡大。環境性能を高めながら、クラス最高レベルのドライビングプレジャーも追求された。

エクステリアは、上品さと力強さを兼ね備えたデザイン。前傾させたキドニーグリルや大型ヘッドランプが、初代よりも明確な個性を主張する。ボディサイズは、全長4648×全幅1881×全高1661mm、ホイールベース2810mm。初代比で79mm長く、28mmワイド、13mm低い。ホイールベースは15mm延びている。

インテリアは、クオリティと機能性の向上がテーマ。各部の素材は吟味され、モダンかつプレミアムな雰囲気を演出する。ホイールベースの延長により、後席足元のゆとりがアップ。荷室はリアシートを起こした状態で550リットル(VDA計測法)の容量を備え、40対20対40の3分割式の後席を倒せば、最大1600リットルへ拡大する。

欧州向けのエンジンは当面、ガソリン1、ディーゼル1の2ユニット。トランスミッションはガソリンが8速AT、ディーゼルが6速MTだ。ディーゼルには、8速ATがオプション設定された。排出ガス性能は、どちらもユーロ5を満たす。

ガソリンは「xドライブ35i」グレードが、直噴3.0リットル直列6気筒ターボを搭載。このエンジンは、新型『5シリーズ』や『3シリーズ』でおなじみだ。バルブトロニックとハイプレシジョンインジェクションの組み合わせにより、パワーと環境性能を両立する。

最大出力は306ps/5800rpm、最大トルクは40.8kgm/1300rpm。0~100km/h加速は5.7秒、最高速は245km/hと、SUVとしては異例の動力性能だ。それでいて、アイドリングストップを採用し、欧州複合モード燃費11.36km/リットル、CO2排出量204g/kmを達成する。

ディーゼルは「xドライブ20d」グレードが、直噴2.0リットル直列4気筒ターボを積む。最大出力は184ps/4000rpm、最大トルクは38.7kgm/1750~2750rpm。0~100km/h加速は8.5秒、最高速は210km/hだ。

アイドリングストップやシフトアップインジケーター(6速MT)の効果もあり、欧州複合モード燃費17.86km/リットル、CO2排出量147~149g/km。クラストップレベルの環境性能を実現している。

BMWが推進する「エフィシエントダイナミクス」(よりクリーンに、よりパワーを。)思想も徹底。前述のアイドリングストップをはじめ、ブレーキエネルギー回生システム、オンデマンド制御の電動パワーステアリング、軽量ボディ構造、低転がり抵抗タイヤなどが採用された。

サスペンションは新開発。フロントはダブルジョイントスプリングストラット、リアはマルチリンクだ。X3としては初めて、速度感応式の電動パワーステアリングが導入され、正確なハンドリングが追求された。オプションで、バリアブルスポーツステアリングやダイナミックダンパーコントロールが選択できる。

新型X3は、9月末に開幕するパリモーターショーで正式発表。生産は『X5』や『X6』と同じ、米国サウスカロライナ州スパータンバーグ工場が担当する。欧州での販売は、年内にスタートする見込みだ。

《森脇稔》

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