リチウムイオン電池、宇部興産が有機電解液で総合力トップ

エコカー EV

パテント・リザルトは、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド(PHV)向けに需要の本格化が見込まれるリチウムイオン2次電池に使われる有機電解液の参入企業の競合状況を調査した。

有機電解液は、有機溶媒に導電性を与える電解質を溶解したもので、電極間でリチウムイオンをスムーズに移動させる役割を果たすため、リチウムイオン電池の性能を大きく左右する。

今回の調査では、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースに、特許の質と量から総合的に評価した。

結果によると総合力ランキングでは、宇部興産がトップとなった。宇部興産は特許の出願件数ランキングでは6位だったものの、注目度の高い特許を多く保有していることから総合力では1位となった。

2位はソニーで、3位が三菱化学、4位がパナソニック、5位が日立マクセルとなった。

総合力上位5社のうち、宇部興産と三菱化学は、電解液の製造メーカーとして電池メーカーに電解液を供給している。ソニー、パナソニック、日立マクセルは、電池メーカーとして電解液の供給を受けているが、自社でも電解液の開発に乗り出していることが明らかになった。

リチウムイオン2次電池はEVとPHV向けに今後、需要が本格化する見通しで、様々な企業が参入に意欲的で、技術開発競争も激化している。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  2. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  3. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  4. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  5. カワサキ『Ninja ZX-25RR』を日本初導入、価格は105万2700円 スタンダード版「25R」は廃止
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る