京大開発の変速システム、燃費を10~20%向上

エコカー 燃費
大型車の新変速システム
大型車の新変速システム 全 4 枚 拡大写真

NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)と京都大学は25日、トラック・バスなど大型車の燃費向上と変速ショック軽減を両立できる変速システムについての記者会見を行った。

この変速システムは、同大学大学院工学研究科の小森雅晴准教授が開発したもので、円形ではなく非円形歯車を使ったところにポイントがある。これにより、切り替えを行う2組の歯車対の中間的な状況を作り出し、変速中も駆動力をタイヤに伝えることができる。

つまり、現在の歯車式変速機では変速の際に約1~数秒の間、タイヤが駆動力を失ってしまう状態になるが、この変速システムでは駆動力が抜ける時間をゼロにすることができるわけだ。この結果、加速時の燃費を向上させることが可能になり、「10~20%もよくなる」(小森准教授)。

現在、自動車メーカーとこの変速システムを搭載した試験車両の製作に取りかかっており、「来年度までには試験を成功させて、5年以内に商品化していきたい」と小森准教授は熱く語っていた。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  2. メルセデスベンツ『ウニモグ』、低床仕様登場…荷台高1200mm以下で作業効率向上
  3. スズキ初の量産EV『eビターラ』に期待の声!「リーフとどっちが安い?」など価格に注目集まる
  4. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  5. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  3. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る