ダイハツ、バイオエタノール対応2燃料車を開発…秋田で試験

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ダイハツ工業は、CO2排出量を低減できるバイオエタノール用2燃料自動車(DFV、バイフューエル)を開発した。軽自動車を使った試験車両を開発、これを秋田県に提供して今秋から実証試験をする。

DFVは燃料にバイオエタノール水とガソリンの2系統を使う。DFVの主要技術はダイハツと豊田中央研究所の共同研究で、バイオエタノール水を使用できるため、生成時のCO2発生量の低減が図れる。

従来、バイオエタノール水は、使用すると、エンジン燃焼室内の潤滑性が低下することが課題だった。これを抑制するため、ガソリン燃焼時に発生する熱を利用、バイオエタノール水の温度調整やVVT(可変バルブタイミング機構)による吸気流の最適化を図って実用化した。

DFVに加え、ダイハツはバイオエタノール混合燃料「E10」への対応試験を進める。

今回の秋田県による試験では、ダイハツの提供するDFV1台を使って試験場で走行試験するほか、E10対応試験車2台を使って公道走行試験を行う。

ダイハツは軽自動が主力なため、環境技術としては、重量がかさみ燃費効率が悪化する電気自動車やハイブリッド化といった電動技術とは、距離を置いている。一方でエンジン本体の燃焼効率の改善や排出ガス対策、燃料対策などに注力している。

今回、秋田県が進める「地産地消でムダを省いたエネルギー循環社会」に賛同、これらの社会実験に車両を提供、試験作業などの面でも協力する。

《レスポンス編集部》

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