【アウディ RS5 日本発表】売れているが故の、贅沢な悩み

自動車 ビジネス 国内マーケット
RS5
RS5 全 6 枚 拡大写真

いま、アウディが売れている。今年1月から8月までの日本での販売台数を前年同期と比べると、メルセデスベンツが10%増、BMWが13%増なのに対し、アウディは18%。

アウディ・ジャパンが発足した1998年以降、販売台数は増加し続けていて、リーマンショックが自動車業界を襲った2009年でも販売実績が前年を下回ることがなかったのだからまさに破竹の勢いだ。

「今年の日本でのアウディの販売目標は、16691台です」。アウディ・ジャパンの新社長に就任した大喜多寛氏は、『RS5』の発表会において報道陣に向けて改めて語った。しかし、なぜ、1万6691台という細かい数字なのか?

実はこの数字は、1990年に記録された日本での歴代最多販売台数なのだ。すなわち過去の記録を更新することが2010年のアウディ・ジャパンの目標なのである。

今年1月から8月までのアウディの日本市場での販売台数は1万1154台。昨年9月から12月までの販売台数は6733台だったから、「今年後半で、昨年並みの販売台数をキープできれば新記録を達成できる数字です」という大喜多社長の言葉も現実的だ。

ただし、懸念材料もある。「アウディは今、世界的に人気があり供給が需要に追いついていないのです。日本向けの台数を増やすように(ドイツ本社へ)働きかけているのですが、なかなか応えてもらえません」(大喜多社長)。

エコカー補助金が終了し、反動による販売減の心配をしている国産メーカーにとってはなんともうらやましい悩み事だ。

《工藤貴宏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  2. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  3. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  4. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  5. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る