【IRLインディジャパン】タイトル争いにも注目

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
選手一同
選手一同 全 4 枚 拡大写真

待ちに待ったインディ・ジャパン300が、ついに開幕! アメリカから日本へやってきた佐藤琢磨(KVレーシングテクノロジー)、武藤英紀(ニューマンハース・レーシング)、ロジャー安川(コンクエスト・レーシング)の3人の日本人ドライバーを含む25人のドライバー達がツインリングもてぎの1.52マイル・オーバルコースに集結した。

世界で最もホットと称されるコース上での高速バトルとともに、今回、注目されるのはタイトル争いだ。インディカー・シリーズは今季からタイトルチャンピオンとともに、ロードコースのタイトル「マリオ・アンドレッティ・ロードチャンピオンシップ」と、オーバルコースのタイトル「AJフォイト・トロフィー」が設定された。前半にレースが集中するロードコースのタイトルは、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が獲得済。そして、ここもてぎでオーバルコースのタイトルが決まるのだ。

現在、オーバルタイトルをリードするのはダリオ・フランキッティ、スコット・ディクソンのチップ・ガナッシ勢。2人を追うのはチーム・ペンスキーのエリオ・カストロネベス、トニー・カナーン(アンドレッティ・オートスポーツ)にもチャンスが残されている。そして最終戦マイアミ・ホームステッドまでもつれ込みそうなシリーズタイトルは、ウィル・パワーがリードし、これをガナッシ勢が追うという展開。強豪チームがタイトル獲得に向けて総力戦で注ぎ込んで挑むこの戦いは、否が応でも熾烈なものとなること必至だ。

初日9月17日にはトークショーにサイン会、チャリティーオークション等々、パドックを無料開放しての多彩なドライバーとの交流イベントが開催され、平日にもかかわらず沢山のファンがツインリングもてぎに集まった。

そして今日、18日は明日のスターティンググリッドを決める公式予選。予選を前に午前9時30分、正午過ぎ12時30分から夫々1時間30分の練習走行が予定されていたが、朝のファーストプラクティス開始直後、注目の佐藤琢磨がコースインし数周を走行したところで、ターン1のウォールにハードコンタクトを喫してしまった。オイルラインの故障によりコース上にオイルがリーク。自らの撒いたオイルに乗る恰好で、コントロールを失っての不運なアクシデントだ。マシンは大破し、セッションもイエローコーションで中断。予選出走も心配されたが、佐藤琢磨本人はメディカルチェックでも怪我がないことが確認され、クラッシュを喫したプライマリーカーも修復され、午後のプラクティスセッション後半には数周ではあるが走行を行うことができた。

迎えた公式予選。午後3時40分、ファーストアタッカーとして登場したロジャー安川が、55.7534秒(196.296mph)で21位。武藤は17位となる55.4517秒(197.361mph)のタイムを計測した。そして25台中の18番目、佐藤琢磨がタイムアタックに挑んだ。佐藤琢磨は、最終ターンのウォールぎりぎりのラインを攻め込む走行で、54.9423秒(199.191mph)を叩き出し、予選10番グリッドを確保。「気合い」の走行に、グランドスタンドは拍手と大歓声に包まれた。

54.1803秒(201.992mph)の圧倒的な速さでポールポジションを獲得したのはエリオ・カストロネベス。2位はライアン・ブリスコ、3位はウィル・パワーで、チーム・ペンスキーは3台そろって201mph台にのせる次元の異なる仕上がりで、予選1-2-3を達成した。

いよいよ19日は決勝レース。午後1時に200周・300マイル先のゴールを目指して、世界最速、そして世界で最も熱い戦いの火蓋がきって落とされる。

《ケニー中嶋》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  2. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  3. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  4. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
  5. メルセデスの名車「190E エボ2」が復刻! 限定100台の「HWA EVO」にハンコック純正装着
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る