「国際物流総合展2010」でちょっと不思議な紙を発見した。それはセイホウ(本社・名古屋市中川区)のブースにある「グリップ・シート」と呼ばれるもので、敷くとその上に載っている荷物が傾けても全く崩れないのだ。
「紙にポリエチレンがコーティングしてあって、40度ぐらいに傾けても大丈夫です。これを敷けば、荷物を安定させることができます」と同社関係者は説明する。しかも、形状、材質を問わないそうで、段ボール、プラスチック、ガラスなど、あらゆる荷物に滑り止め効果を発揮するという。
もともとこの商品はフランスの企業が開発したもので、ネスレをはじめ、ダノン、P&G、ヒューレットパッカード、ファイザーなど世界の大企業が採用している。それをセイホウが日本総代理店となって販売を手掛けているが、「日本では知名度もなく、なかなか浸透しなかった」と嘆く。
そこで、同展に出展し、商品の良さを知ってもらおうとしたわけだ。おかげで来場者に関心を持ってもらうことができ、引き合いも出てきたそうだ。