アイドリングストップ車向け強化パワーアンプ、STマイクロが発表

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アイドリングストップ車、HV向けオーディオパワーアンプ「TDA7850LV」
アイドリングストップ車、HV向けオーディオパワーアンプ「TDA7850LV」 全 1 枚 拡大写真

STマイクロエレクトロニクスは22日、アイドリングストップ搭載車やハイブリッド車向けに、エンジンの停止/再作動時にもカーオーディオ機器などを動作させるオーディオパワーアンプ「TDA7850LV」を開発したと発表した。

アイドリングストップはハイブリッド車をはじめ、マツダ『アクセラ』や『プレマシー』、日産『マーチ』などに採用され、燃費やCO2削減に対応する技術として注目されている。Strategy Analytics社の調査では、アイドリングストップ機能を搭載した自動車の年間需要は、当初はヨーロッパにおける需要が市場を牽引し、2015年までに約2000万台に上ると推測されている。

アイドリングストップ搭載車は、エンジン停止/再始動時にバッテリのみが電力を供給するため、電装品への供給電圧が僅か6Vまで低下することがある。これによりオーディオシステムからの出力が途絶えたり、電源変動時にポップノイズが発生する。

オーディオパワーアンプにディスクリート部品を外付けすることで、供給電圧を調整したりポップ ノイズを抑制する回路を構成できるが、設計を複雑にし、部品コストが大きく増加してしまう。TDA7850LVは、それらの部品が不要になり、現在採用されているアプリケーションにそのまま対応するため、設計の簡略化、低コスト化、および小型化を実現する。

同社は、エントリーレベルのAB級アンプ、診断機能を内蔵した複雑なデジタルデバイス、電力効率に優れた車載用D級アンプファミリを含むオーディオパワーアンプの製品ファミリの構築をめざす。

自動車製品グループ・バイスプレジデント兼車載インフォテインメント事業部ジェネラル・マネージャのFabio Marchio氏は、「アイドリングストップ機能とハイブリッド技術の需要が高まるにつれて、当社の主導的地位を確立できる」と語る。

《宮崎壮人》

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