ボディパネルがバッテリーになる…ボルボが研究開発へ

自動車 ビジネス 海外マーケット
バッテリー機能付きボディパネルの説明図
バッテリー機能付きボディパネルの説明図 全 1 枚 拡大写真

ボルボカーズは24日、バッテリーの機能を持ったボディパネルを開発していると発表した。

これは、英国ロンドン王立大学を中心に欧州の9社が集まり、今年初めから研究開発を進めているプロジェクト。自動車メーカーでは、ボルボだけが参画しており、EUが3500万ユーロ(約40億円)を補助している。

プロジェクトの大きなテーマが、EVやハイブリッド車への効率的なバッテリー(2次電池)搭載手段。大きく重いバッテリーは、次世代環境対応車の普及に向けて、解消しなければならない課題だ。

そこでボルボは、バッテリーの機能を持ったボディパネルを研究開発。ボルボによると、ドアやボンネット、ルーフなどのボディパネルに、カーボンファイバーと高分子樹脂製の特殊複合素材を使うことで、ボディパネル自体にバッテリーの機能を持たせることが可能になるという。

また、現在のバッテリーよりも、蓄電がスピーディーに行えるのもメリット。さらに、現行のスチール製パネルと同等の強度を維持しながら、約15%の軽量化も達成できるという。

ボルボは今後3年間、このボディパネルの研究開発を続行。プロジェクトでは、この技術を携帯電話に応用し、クレジットカードサイズへ小型化したり、充電不要なパソコンを開発したりすることも模索している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  2. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  3. 新世代MINI『クーパー』と『エースマン』に全身ブラックの「モノクローム」登場
  4. 日産『リーフ』新型発売にスタンバイ、家庭用充電器や太陽光パネル設置支援、米国でサービス開始へ
  5. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る