日本自動車研究所、衝突シミュレーションに富士通のPCクラスタを採用

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車の正面衝突シミュレーション(提供: 財団法人日本自動車研究所) 車の正面衝突シミュレーション(提供: 財団法人日本自動車研究所)
車の正面衝突シミュレーション(提供: 財団法人日本自動車研究所) 車の正面衝突シミュレーション(提供: 財団法人日本自動車研究所) 全 4 枚 拡大写真

 財団法人 日本自動車研究所(JARI)は30日、自動車の衝突シミュレーション用計算機の新システムとして、富士通のPCクラスタシステムを採用することを公表した。10月1日から稼働を開始する。

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 このシステムは、「インテル XeonプロセッサーX5677(3.46GHz)」を搭載するブレードサーバ「PRIMERGY BX922 S2」15ノード(計30CPU、120コア)により構成されるLinuxクラスタシステムとなる。ノード間は高速インターコネクトである「InfiniBand QDR」で接続され、高性能な並列環境を実現。主に、非線形動的構造解析ソフトウェア「LS-DYNA」などを用いて、自動車の衝突事故シミュレーションを行う。

 コンピュータシミュレーションは、実際の人体ダミーを用いた実験と比較して多くの情報が得られるため、今後の安全デバイスの改良、開発に活用されることが期待されているという。本システム導入により、従来の他社製SMP(対称型マルチプロセッサ)サーバと比較して計算速度が最大30倍となり、より現実に近い緻密な人体モデルの開発、大規模な衝突のシミュレーションが可能となる見込み。JARIでは今後、自動車関連企業と協力して、より精度の高い人体モデルを開発し、自動車の衝突安全デバイスの改良、開発を行う。

日本自動車研究所、自動車衝突シミュレーションを富士通「PRIMERGY」によるPCクラスタで構築

《冨岡晶@RBBTODAY》

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