ポルシェAGは、2010年7月期の業績概要の確定前報告で売上高が前年同期比17.9%増の77億9000万ユーロと過去最高になったと発表した。販売台数が同8.8%増の8万1850台と好調だったため。
同時にポルシェAGは、トップマネージメントの交代も発表した。10月1日付けで、VWグループ・フォルクスワーゲンブランドの生産企画、生産管理・モデルシリーズの責任者を務めてきたマティアス・ミューラー氏が新社長に就任した。ミヒャエル・マハト社長はフォルクスワーゲンAGの取締役となり、グループ生産部門の責任者となる。
車種別の販売台数では2009年9月に導入された『パナメーラ』が2万0615台だった。販売台数が最も多かったのはカイエンで2万9855台だったものの、同12.9%減となった。『911』シリーズは、スポーツカー市場の低迷の影響で同27.4%減の1万9663台と落ち込んだ。ただ、モデルミックスは改善した。『ボクスター』は6865台、『ケイマン』は4852台だった。
市場別では欧州、北米のコアマーケット以外での販売が同25.8%増の2万5283台となった。そのうち中国市場単独では1万1724台、同47.5%増となった。欧州での販売台数は同1.4%増の3万0948台だった。このうち、ドイツは同3.5%減の1万1857台だった。
北米市場でのポルシェの販売台数は同4%増の2万3705台だった。