トヨタ自動車は4日、アクセルペダルの不具合などにより、米国でリコール(回収・無償修理)を行っていた対象車種に関して、約500万台の修理を終えたと発表した。
このリコールは、トヨタが2009年末から2010年初頭にかけて公表したもので、大きく分けてアクセルペダルの不具合、ブレーキの不具合、フロアマットに関する不具合の3種類。全米のトヨタとレクサス販売店では、リコール作業が急ピッチで進められてきた。
現時点で修理を終えたのは、アクセルペダルが戻りにくくなる不具合でリコールされた230万台の約80%と、ブレーキの不具合でリコールされた14万8000台の86%。しかし、アクセルペダルがフロアマットに干渉する不具合では、対象の540万台中、修理が完了したのは58%にとどまる。
またトヨタは今回、北米で販売するすべてのモデルに、ブレーキ優先システムの「スマートストップテクノロジー」を標準装備すると発表。2011年モデル全車に、衝突事故発生前後のデータを記録する「イベントデータレコーダー」(いわゆるブラックボックス)を標準装備することも明らかにしている。