CAR NAVITIMEがやってきた…どこで手に入る? 通信契約は?

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ナビタイムジャパンの通信PND『CAR NAVITIME(カーナビタイム)』を導入した。CAR NAVITIMEを選んだ理由はいくつかあるが、通信ナビならではの特長である、駐車場の満空情報や渋滞情報だけでなく、グルメや観光情報など、オンでもオフでも利便性の高いオンラインコンテンツが充実していることが大きなポイントだ。また、通信ナビでありながら、ナビの本体価格・月額の通信費用ともに非常にリーズナブルであることも、本機をチョイスした理由のひとつだ。

◆購入先はネット通販またはauショップ

CAR NAVITIMEの購入先だが、現状のところ入手方法は二通り用意されている。まずひとつは、NAVITIMEの公式ウェブサイトからの通販、ふたつめはauショップでの購入だ。auショップでは実機も展示されている。ナビタイムジャパンによると、「カー用品店や家電量販店での販売にも向けて検討中」とのことだ。通信を活用したナビゲーションは、一度その便利さを体感したら離れられなくなるもの。実機を触れる場は多いことにこしたことはない。

今回はNAVITIMEのウェブサイトでの購入を試した。一般的なショッピングカート形式で購入できるので、通販サイトを利用した経験のある人ならば迷うことはないだろう。通販での価格は4万3800円(10月7日現在)。5V型液晶に8GB内蔵メモリ、ジャイロ+加速度センサーをもつPNDとしてはかなりリーズナブルな販売価格といえるが、これはもちろん後述する通信費用の負担を考慮した戦略的な価格と考えるべきだろう。

公式通販サイトではオプション品として外付けGPSアンテナおよび変換ケーブルを扱っているが、本体をGPSの受信が厳しいところに設置するような特殊なケース(センターコンソールの奥まった場所への設置など)を除いては不要。一般的な乗用車にオンダッシュで設置する場合は感度に問題がでることはまずない。

さて、気になる納期だが、ナビタイムジャパンによると現状では購入申し込み後約2日程度で商品を手元に届けられるとのこと。週末の外出に備えて週の初めから中頃に申し込めば間に合いそうだ。

◆到着したらまず通信契約、通信月額料金は525円

スタンドアローンのナビならば、到着すればそのままクルマに取り付けてさっそく使用、ということになるのだが、カーナビタイムは検索データをクラウド上にもつ通信前提のPND。使用に際して、まずは通信を開通させねばならない。

通販・auショップいずれの購入先でもPCまたはケータイからKDDIとの通信契約をおこなう。契約とは行っても書面を郵送する、というのではなく、Link→au専用の契約アドレス(公式サイトからリンク可能、説明書にも記載)にアクセスし、ナビゲーションに従って必要事項を記入する。夜8時までの申し込みならば、当日中に開通できる。

月額料金はクレジットカードからの引き落としのみとなっており、契約プランは「誰でも割シングル(特定機器)」のみ。2年継続契約で月額525円、継続契約を結ばない場合は月額1050円でいずれも使い放題となる。新規契約時は事務手数料として2835円が別途必要だ。

CAR NAVITIMEでは、地点検索や渋滞情報・ガソリン価格情報などの取得、新規検索機能の追加や、メニュー構成の変更などのバージョンアップはオンラインでおこなえる。なお、地図バージョンアップなど大容量のデータが必要な更新はPC経由でSDHCカードを利用するが、PCでの地図データ更新は通信契約を結んでいることが条件。月額525円、年間計算すると6300円で、リアルタイムコンテンツやPOI、渋滞情報が利用でき、年3回の地図更新まで可能になる。これまでは地図更新ディスク単体だけでも2万円程度の値付けだったのだから、CAR NAVITIMEの価格インパクトがいかに大きいか、理解できるだろう。

めでたく開通すればいよいよ利用となるが、まずはクルマに設置しなければならない。CAR NAVITIMEは二軸の上下左右に首を振るマウントと、粘着力に富んだゲル状の吸盤を採用しているので、シボの小さい平らなダッシュボードならば設置できそうだが、振動などで万が一脱落する危険もあるので、同梱されている円盤状のダッシュボードベースを合わせて利用したい。

◆プレーンでインテリアに馴染むデザイン

通信PNDというと2008年に登場したカロッツェリアの『エアーナビ』(AVIC-T10)が代表的だが、通信モジュールは別体で背面に装着しており大型のVGA液晶を採用していたこともあり、PNDとしてはかなりの大型機だった。CAR NAVITIMEは幅149×高さ92.5×厚さ28.5mm、5V型のPNDとしては一般的なサイズで、ワンタッチで脱着が可能なクレードルと相まってポータビリティも良好。個人的には、カバンにスマートに収まるためにも、あともう一回り小さくて薄いといいと思うのだが、通信モジュールやワンセグチューナーなどを内蔵して2時間の駆動が可能なバッテリー装着していることを思えば、そう文句も言っていられない。設置時の収まりも良好だ。

本体のデザインはシンプルな部類に入るが、本体を縁取る透明な樹脂がアクセントになっている。この透明樹脂部分の右下には電源ランプ(オレンジ/緑)と通信ランプ(青)があり、使用頻度の高い「メニュー」と「現在地」はハードキーが設けられている。デザインや質感に凝るよりも、使いやすさをまず第一に考えたNAVITIMEらしいスタイルだ。背面にはお馴染みの「NAVITIME」ロゴがプリントされており、車載時には外からさりげなく存在を主張する。

本体向かって右側面にはミニUSB端子と音声出力用のミニジャック、および電源用のソケットがあり、左側面には電源ボタンとSDHCカードスロットが、上部にはワンセグ用のアンテナが設置されている。なお、クレードルにも電源用ソケットと音声出力用のミニジャック端子が設けられている。基本はこのクレードルに電源を挿し、非使用時は盗難防止のため本体だけを取り外すという使い方が安全だろう。

《北島友和》

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