全体相場は3日続落。平均株価は小高く寄り付いたが、円高の進行、アジア市場の軟調を嫌気し、輸出関連株を中心に全面安の展開となった。平均株価は前週末比200円安の9388円と大幅に下落。
東証1部銘柄中9割強が下落する全面安商状となり、10月4日以来1週間ぶりに9400円台を割り込んだ。米国の金融緩和を織り込む形で、円相場が1ドル=81円台前半に上昇。業績への悪影響を懸念する売りが相次ぎ、自動車株は全面安となった。
トヨタ自動車が44円安の2851円と続落。日産自動車が13円安の727円、ホンダが59円安の2930円と続落した。
政府・日銀の為替介入の効果について、市場では「限定的」とする見方が大勢。法人税減税などサプライズのある政策が打ち出されない限り、相場は引き続き円相場の動向に神経質な動きを続ける可能性が高そうだ。