ポルシェカレラカップジャパン 最終戦…レース2位の清水が王者

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
ツインリンクもてぎ
ツインリンクもてぎ 全 5 枚 拡大写真

PCCJ(ポルシェカレラカップジャパン)2011シーズン最終ラウンド、第12戦は、前日に行なわれた決勝レース中のベストラップ順によってグリッドが決まる。スタートは、ポールポジションが#10:安岡秀徒選手(クラスA)、以下#1:清水康弘選手(クラスA)、#4:林久盛選手(クラスA)、#36:WAPPAYA選手(クラスA)だ。

前日の第11戦同様、12周を走りクラスA&クラスBのチャンピオンが決定する。予選11番手の#23:茂田久男選手(クラスB)が欠場したことで、クラスAから11台、クラスBから2台、計13台の997GT3カップがグリッドに整列した。そして、シグナルブラックアウトとともに全車一斉にスタート。

絶妙の反応を見せた安岡選手が易々と1コーナーを奪うと、「選手権を考えると無理はできない」と語る清水選手を大きく上回る、1分56秒台をコンスタントにマーク、リードを広げていく。

一方、3位以降のバトルも熾烈を極めた。スタートでミスを喫した林選手をパスし、WAPPAYA選手、小林選手がひとつずつポジションアップ。6位の#5:高見沢一吉選手(クラスA)を含め、4台が接近戦を繰り広げた。「チームみんなの支えがあったから、プッシュされても落ち着いてドライブできていた」と語る小林選手は、11周目の3コーナーでWAPPAYA選手をパス。3位に浮上する。

結局、「圧倒的な差をつけて勝つしかない」とスタート前に宣言していた安岡選手が、2位の清水選手に28.696秒もの大差をつけてチェッカーフラッグ。最終戦を勝利で締めくくった。安岡選手は、「思い通りのレースはできましたが、結局チャンピオンにはなれませんでした」と悔しさを滲ませる。2位は確実なレースでPCCJタイトル連覇を決めた清水選手。3位には小林選手が入り、選手権3位を手にしている。

クラスBでは、このレースで優勝したドライバーがチャンピオンに決定。「今シーズン最高のスタートを切れた」と振り返った#48:大久保仁選手(クラスB)が序盤からクラス首位に躍り出る。終盤、ライバルの#15:神取彦一郎選手(クラスB)が猛烈な追い上げを見せるが、最終的に大久保選手がポジションを死守。2011年のクラスBタイトルを獲得した。

清水康弘選手(#1、クラスA)のコメント:「2連覇できて、すごくホッとしています。長いシーズンの積み重ねがあって、ようやく報われたというのが実感です。過去2年はシーズン中に崩れるレースがありましたが、今年はすべてのレースで1位か2位でフィニッシュできました。難しい局面でも我慢のレースができたことが自分にとっては大きな収穫です。3年間PCCJを戦って、2回のタイトル。次のステップに向けて、大きな自信になります」

大久保 仁選手(#48、クラスB)のコメント:「今年は厳しいレースが多かった。開幕戦から3連勝した時は、このまま全勝もいけるかと思ったんですが、本当に甘い考えでした。中盤戦以降は神取選手にやられっぱなしでしたが、最後の最後で勝ち切れました。後ろを気にせずに、『前だけを見てレースをする』その重要性を強く感じたシーズンでしたね」

《根賀亮仁@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
  2. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  3. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  4. V8エンジン搭載のレクサスセダン『IS500』がクライマックス! 950万円の特別仕様を発売
  5. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
ランキングをもっと見る