乗員保護システムの性能強化 エアバッグセンサをフリースケールが開発

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フリースケール・セミコンダクタ・ジャパンは、自動車用乗員保護システムの性能を強化できる2つの新しいエクストリンシック・インテリジェント・センサ・ソリューション「MMA16xxW」、「MMA26xxW」を発表した。

今回発表したエアバッグ・セーフティ・システム向けのソリューションは、広く採用されているバス規格DSI2.5規格に準拠しており、各所に設置した圧力センサや加速度センサ、乗員検知センサ、シートベルト・センサをメイン・エアバッグ電子制御ユニットにリモート接続することができる。

MMA16xxW/MMA26xxW加速度センサは、より迅速かつ直感的な衝突応答を実現する高度なシステム・インテグレーションとインテリジェンスを可能にする各種機能を統合。サテライト加速度センサを車体の各所に設置することで、センサ入力の収集と信号の統合が実行され、最高性能の正面および側面衝突検知が実現するとしている。

また、このセンサにより、システムの小型化と柔軟な車内モジュール配置にも貢献する。オーバダンプ型の加速度センサの応答では、自動車の衝突時に発生する高振動・高周波の衝撃を受けた場合、信号歪みが最小化される。高精度な信号により、衝突時にエアバッグ装置の作動が必要かを厳密に計算する。

センサは、2kHz以上の出力データ・レートを実現し、同一バス上で最大4つのセンサを組み込むことができる。これによって部品点数を削減しながら、多数の機能を統合することが可能になる。また、MMA26xxWはバス・スイッチをサポートしており、サテライト・モジュールの障害発生時にエアバッグ・システムが再構成できるため、常時接続型の安全環境を構築できる。

《レスポンス編集部》

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