日産自動車が28日に発表したエンジン部品の不具合による国内向け合計約83万台のリコール(回収・無償修理)。全世界では約214万台に達し、日産としては過去3番目の大規模リコールになることが分かった。
このリコールは、エンジン制御用電源リレーに内蔵されているダイオードの製造方法が不適切なため、導通不良となり、エンジンの始動不良や走行中にエンストを起こす恐れがあるというもの。日本国内では、2003年10月29日から2006年7月18日までに製造された『マーチ』『キューブ』『セレナ』『ティーダ』など、合計9車種/83万4759台がリコールの対象だ。
このリコールは、全世界に波及。北米では『タイタン』、『アルマーダ』、『フロンティア』、『パスファインダー』、『エクステラ』、インフィニティ『QX56』など、SUVやピックアップトラックに同様の不具合があり、合計76万1528台がリコールされる。
さらに、欧州では35万4170台、中国と台湾では19万4409台が対象となり、全世界で合計約214万台という日産としては過去3番目の大規模リコールに発展することが分かった。
日本メーカーでは今月下旬、ブレーキ部品の不具合により、全世界でトヨタが166万台、ホンダが52万8000台のリコールを相次いで発表している。