DOWAグループ、リチウムイオン電池のリサイクル事業を開始へ

自動車 ビジネス 企業動向
リチウムイオン電池リサイクル概念図
リチウムイオン電池リサイクル概念図 全 2 枚 拡大写真

DOWAホールディングスは、子会社のDOWAエコシステムが、リチウムイオン電池の製造工程で発生するスクラップと使用済み電池のリサイクル事業を商業化した。

【画像全3枚】

リチウムイオン電池は、自動車向けなどで今後、急速な普及が見込まれているが、資源循環や原料確保の観点から、リチウムイオン電池に含まれるコバルト、ニッケル、リチウムなど希少金属のリサイクルが求められている。加えて、電池の軽量化・低コスト化の進展でコバルトなどの高価な希少金属の使用量減少に伴って、安価で適正なリサイクルへのニーズが高まる見通し。

DOWAエコシステムは、リチウムイオン電池の材料の製造から最終製品に至るまでの過程で、各メーカーなどから発生する工程スクラップ、使用済み電池を回収して金属リサイクルに乗り出す。正極材スクラップからは高純度のコバルトを回収し、正極材原料としてリサイクルする。使用済みのリチウムイオン電池は、産業廃棄物中間処理工場などの既存設備を活用、年間1000t以上を受け入れ、処理・分離して製錬原料とする。

また、リチウムイオン電池の回収では、同社が培ってきた収集運搬ネットワークを活用して効率的に集荷する。既存事業の強みを最大限活かしてリチウムイオン電池の最適なリサイクルの実現を目指す。

一方、DOWAエコシステムは、リチウムイオン電池から高濃度のリチウムを精製する技術開発にも成功している。リチウムイオン電池用の原材料としてリチウムの供給も検討する。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. コックピット見えた! 2027年型ポルシェ『718ケイマンEV』、衝撃の価格も発覚
  2. 日産のピックアップトラック、『ナバラ』新型が11月19日デビューへ
  3. ネオレトロ戦国時代!? 新型スズキ『GSX-8T/8TT』モビショーでの公開に、「いい意味でスズキっぽくない」「まさしく温故知新」など注目
  4. ホンダ『S2000』にスーパーチャージャー、老舗JDMチューナーが580馬力にカスタム…SEMA 2025
  5. 【マツダ CX-5 新型】反対を押し切った「一本のプレスライン」が生み出す妙、「原点回帰」めざしたデザインとは
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る