【COTY 選考コメント】スイフト は世界レベルで語ることができる…斎藤聡

自動車 ニューモデル 新型車
10ベストカー
10ベストカー 全 5 枚 拡大写真
スズキ『スイフト』のまじめな作りこみと走らせたときの質感の高さに感動して10点を投じた。その出来の良さはVW『ポロ』に勝るとも劣らない出来栄えだと思う。

正直なところスイフトがデビューしたとき、コンパクトモデルということともあって、その出来栄えに関してはあまり期待していなかった。だが、いざ試乗してみると既存のコンパクトカーにはないボディの剛性感や舵に対する応答の正確さがあり、加速性能に付いても楽しめるだけの速さが備わっていた。世界レベルで語ることのできるコンパクトカーであると感じた。

このクルマ作りの方法論はポロとも共通するもので、ポロを推すかスイフトを推すかでずいぶん悩んだのだが、国産メーカーがようやく世界基準のコンパクトカーを作ってくれたという意味合いも含めスイフトを推すことにした。

また『CR-Z』に関しては、ハイブリッドカートしてのエコと性能と、そのハイブリッドモーターをモーターターボとして楽しめる発想の面白さ、今後の可能性を評価し。このクルマもボクのなかでは10点候補だったのだが、ハイブリッドの実用燃費、モーターターボに若干迫力不足を感じたため次点。結局ポロとCR-Zに6点を配点した。

カー・オブ・ザ・イヤーの印象としては、輸入車と国産車の距離感が大幅に詰まったという印象を受けた。国産車が旧態依然とした方法論、あるいは日本をないがしろにしたクルマ作りを繰り返してきた結果、魅力的な車が少なくなっているということはいえると思う。それに対して個性的で存在感のある輸入車という構図。ポロの善戦はそんな状況を良く表したできことで、国産メーカーに対する警鐘であるように思う。

斎藤聡|モータージャーナリスト
特に自動車の運転に関する技術、操縦性に関する分析を得意とする。平たくいうと、クルマを運転することの面白さ、楽しさを多くの人に伝え、共有したいと考えている。そうした視点に立った試乗インプレッション等を雑誌及びWeb媒体に寄稿。クルマと路面との接点であるタイヤにも興味をもっており、タイヤに関する試乗レポートも得意。また、安全運転の啓蒙や普及の重要性を痛感し、各種セーフティドライビングスクールのインストラクターも行っている。

《斎藤聡》

斎藤聡

特に自動車の運転に関する技術、操縦性に関する分析を得意とする。平たくいうと、クルマを運転することの面白さ、楽しさを多くの人に伝え、共有したいと考えている。そうした視点に立った試乗インプレッション等を雑誌及びWEB媒体に寄稿。クルマと路面との接点であるタイヤにも興味をもっており、タイヤに関する試乗レポートも得意。また、安全運転の啓蒙や普及の重要性を痛感し、各種セーフティドライビングスクールのインストラクターも行っている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 三菱『エクリプス クロス』新型、航続600kmのEVに…ルノーからOEM供給へ
  3. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  4. 空冷ポルシェで1台2億円!? マニア垂涎『シンガー911 DLS』とは
  5. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る