ポストバイオエタノール生産の新技術 産総研が開発

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低濃度ブタノール水溶液からのブタノール精製概念図
低濃度ブタノール水溶液からのブタノール精製概念図 全 1 枚 拡大写真

産業技術総合研究所(産総研)は、希薄な1-ブタノール水溶液から、ゼオライト系分離膜を使って濃縮したブタノールを回収できる省エネルギー型のバイオブタノール精製技術を開発した。環境に優しい石油代替エネルギーとして実用化が期待される。

ブタノールはエタノールと比べて発熱量が大きいことから、地球温暖化対策に貢献できる再生可能なバイオ液体燃料「ポストバイオエタノール」として研究が続けられている。

今回、合成条件の最適化によって高いアルコール選択透過性をもつシリカライト分離膜を合成し、膜分離法によって、低濃度ブタノール水溶液から高濃度ブタノールの回収が可能となった。従来の分離膜を用いた場合と比べて、ブタノール回収のためのエネルギーを50~70%程度低減できるため、効率が高い。

産総研では、今回開発した高性能分離膜を用いた分離技術によるブタノール生産技術の早期の実現を目指し、産業界と連携して実用的なサイズの分離膜の製造法を確立するとともに、膜分離性能の向上を目指す。

《レスポンス編集部》

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