IRジャパン、ゲート駆動ICを発売…EV向けのスイッチング電源

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インターナショナル・レクティファイアー・ジャパン(IRジャパン)は11月17日、車載用ゲート駆動IC『AUIRS2191S』とノンパンチスルー(NPT)型IGBT(絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ)『AUIRGP50B60PD1』を発売した。

新製品は2品種とも耐圧60ボルトで、2品種の組み合わせで高効率の車載用DC-DCコンバータを構成できる。スイッチング速度が速く、電力密度が高いため、電気自動車やハイブリッド車で使う大電力のスイッチング電源(SMPS)などの高速DC-DCコンバータに適している。

AUIRS2191Sは、ハイサイド駆動回路とローサイド駆動回路の2チャネルを独立に制御できるハーフブリッジ構成のゲート駆動ICで、最大出力電流が吐き出し時/吸い込み時ともに3.5A。伝播遅延時間も小さいため、スイッチング時の応答が高速だ。論理回路の接地ピンと共通接地ピンを分離しているため、共通接地電圧の過渡的な変化に対する耐性が高い。

AUIRGP50B60PD1はNPT型IGBT。スイッチング速度が最大150kHzで最大電流が25Aのファストリカバリ・ダイオードであるHEXFREDと1つのパッケージに収めた。大電力を扱うスイッチング電源のMOSFETの置き換えに適している。薄いウエハー技術を使って製造されているため、少数キャリアの消滅時間を短くすることができるため、ターンオフを高速化できる。

2品種とも車載部品の品質規格AEC-Q10xに準拠し、鉛フリーで欧州の規制RoHSにも準拠する。

AUIRS2191Sの10万個購入時の単価は1.35米ドルから、AUIRGP50B60PD1の10万個購入時の単価は3.78米ドルから。

《レスポンス編集部》

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