ルネサス、インドで納入先との連携強化---事務所を支店に格上げ

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ルネサスエレクトロニクスは、経済発展が続くインドなど新興市場を中心とした海外市場向けの半導体事業を強化するため、2011年1月にインドのバンガロール市に営業支店を新設する。豪州のメルボルン市にも営業支店を新設したことも公表した。

インドは、白物家電をはじめとする電子機器や自動車の普及・拡大が続き、家電や自動車産業などの成長が見込まれている。こうした旺盛な国内需要を背景に、インドの半導体市場は15%前後の成長が予測されている。

さらに、インドは、ITやソフトウェアの世界的な拠点としてグローバル規模のIT企業や自動車メーカーが設計開発拠点を新設している。同社では、ルネサスの半導体を採用したグローバル企業のインドでの設計開発を支援することもあって、拠点の新設を決めた。

特に今回拠点を新設するバンガロールは、地元インドの有力なIT企業が本拠地を構えるのに加え、世界各地のIT企業も進出、「インドのシリコンバレー」となっている。

同社は現在、インドのバンガロールに駐在員事務所があるが、今後の市場拡大を見込み、インドの顧客に密着して、よりきめ細かく迅速に活動できる営業支店を設置する必要があると判断した。インド支店は、東南アジア、南アジア、オセアニアの販売・マーケティングを管轄するルネサスの子会社のルネサス・エレクトロニクス・シンガポールの営業支店となる。

インド支店は、白物家電や自動車向けマイコンを中心に、インド市場の販売・マーケティング、技術サポートを行うほか、インド市場での顧客ニーズを掘り起こし、インド市場向け半導体ソリューションを提供していく。

一方、駐在員事務所であったオーストラリアの営業拠点も、オーストラリア市場への対応を強化するため、新たに営業支店に格上げした。ルネサスは自動車向けマイコンを中心に拡販していく方針だ。

《レスポンス編集部》

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