【ロサンゼルスモーターショー10】日産 クエスト は実用性で勝負

自動車 ニューモデル モーターショー
日産 クエスト
日産 クエスト 全 9 枚 拡大写真

ロサンゼルスモーターショーで発表された北米向けミニバンの『クエスト』。このクエストは、日本で販売している『エルグランド』と血縁関係の濃いモデルだ。しかし、エルグランドよりも大きな車体サイズやおおらかなフロントマスク以外にもいくつか異なる部分がある。

「エルグランドよりも実用性に振っています」と日産スタッフ。リヤオーバーハングの延長でラゲッジスペースが広がっている(ラゲッジアンダーボックスは大人が入れるほど広い!)ほか、2列目と3列目のシート構造も異なる。オットマンや背もたれの中折れ構造を組み込み、厚さも十分の2列目シートを採用するエルグランドに対し、クエストの2列目は収納性を重視して薄い構造。座り心地に優れるかわりに小さくは畳めないエルグランドとは異なり、コンパクトかつフラットに折り畳めるのが特徴だ。

3列目も、シート収納方法は同じもののシートの仕立ては異なる。厚いクッションで快適性を重視したエルグランドに対し、クエストは薄めのシートでシンプルだ。

木目調パネルをあしらったインパネは、ライバルに相当するトヨタ『シエナ』やホンダ『オデッセイ』(日本より大きな北米版)よりも上質な仕立て。そんなインパネも、エルグランドに似ているが細部とサイズが異なる別デザインになっている。

興味深いのは、運転席のパワースライドドアスイッチの場所。エルグランドでは低い位置にレイアウトされているが、クエストはメーターパネル脇に装着。「北米では頻繁に使うので、押しやすい位置にした」(日産スタッフ)という。

これら荷室やシートの造りを見ていると、エルグランドが「多人数が乗れる“高級車”」なのに対し、クエストは「多人数が乗れる“実用車”」とキャラクターが異なることに気付かされる。

《工藤貴宏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  2. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  3. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
  4. 日産の小型SUV『キックス』新型、予約販売をブラジルで開始
  5. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る