ウラン抽出後の溶液からレアアースを回収 東芝がカザフで実証実験

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東芝は、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の支援を受けて、ウランを抽出した後の溶液からレアアース・レアメタルを回収する技術を開発し、カザフスタン共和国で実証試験を実施する。

同社は、ウラン抽出尾液からレニウム、ジスプロシウム、ネオジムを電解法によってそれぞれを分離して回収する技術を開発した。ウラン抽出尾液からレニウムを回収し、その残渣液からジスプロシウム、ネオジムを溶融塩電解法によって回収する。

今回、カザフに試験装置を設置して実証実験を行う。カザフのウラン鉱山では、硫酸によりウランを抽出し、イオン交換樹脂によりウランを吸着・回収しており、その回収後の溶液であるウラン抽出尾液にレアアース類が含まれていることが明らかになっていた。しかし、従来、技術的に回収が困難だったため、そのまま廃棄していた。

今回開発した技術をカザフで広く展開することによって将来的に日本国内で使用されている希土類磁石(ネオジム-鉄-ボロン磁石)原料の5%程度を回収できる見通し。

同社は11月1日付で電力・社会システム技術開発センターに「レアアース技術開発担当」を新設し、この技術を活用したジスプロシウム、ネオジム、レニウムの回収・販売、カザフ国内での新規供給源探索などの事業拡大を進めていく。

《レスポンス編集部》

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