ウラン抽出後の溶液からレアアースを回収 東芝がカザフで実証実験

自動車 ビジネス 企業動向

東芝は、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の支援を受けて、ウランを抽出した後の溶液からレアアース・レアメタルを回収する技術を開発し、カザフスタン共和国で実証試験を実施する。

同社は、ウラン抽出尾液からレニウム、ジスプロシウム、ネオジムを電解法によってそれぞれを分離して回収する技術を開発した。ウラン抽出尾液からレニウムを回収し、その残渣液からジスプロシウム、ネオジムを溶融塩電解法によって回収する。

今回、カザフに試験装置を設置して実証実験を行う。カザフのウラン鉱山では、硫酸によりウランを抽出し、イオン交換樹脂によりウランを吸着・回収しており、その回収後の溶液であるウラン抽出尾液にレアアース類が含まれていることが明らかになっていた。しかし、従来、技術的に回収が困難だったため、そのまま廃棄していた。

今回開発した技術をカザフで広く展開することによって将来的に日本国内で使用されている希土類磁石(ネオジム-鉄-ボロン磁石)原料の5%程度を回収できる見通し。

同社は11月1日付で電力・社会システム技術開発センターに「レアアース技術開発担当」を新設し、この技術を活用したジスプロシウム、ネオジム、レニウムの回収・販売、カザフ国内での新規供給源探索などの事業拡大を進めていく。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「本気の電動二輪が出てきた」ホンダ初のフルサイズEVバイク『WN7』発表にSNS沸く
  2. トヨタと別れ独自開発? BMW『Z4』次期型の最終デザインを占う!
  3. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  4. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  5. ダイハツ『ムーヴ』開発責任者が語る、スライドドアを採用した「3つの理由」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る