CO2排出量4%削減、東レがABS樹脂を新開発

自動車 ビジネス 企業動向

東レは、ABS樹脂の環境配慮型グレードとして新たにエコトヨラック『EC75』を開発し、12月から本格的な発売を開始する。

ABS樹脂は自動車の内外装部品や家電製品などに幅広く使用されているが、今回開発したEC75は、ABS樹脂に、植物由来でカーボンニュートラルのポリ乳酸(PLA)を少量配合した新グレード。

PLAはCO2排出量の削減や、化石資源の消費量の削減に有効な素材とされているが、従来の石油系プラスチックと比較して耐衝撃性や耐熱性、成形加工性などが劣るほか、分解しやすいことから、樹脂成形用材料としての物性保持や安定化が困難だった。

東レは独自のポリマーアロイ技術とコンパウンド技術により、樹脂コンパウンド段階でのPLA配合量の最適化を実現。ABS樹脂との相溶化技術とPLAの分解抑制技術の確立により、従来の汎用ABS樹脂と同等の物性バランス、成形加工性を持ち、既存の金型や成型条件をほぼ使用できるという。

EC75は汎用ABS樹脂との比較で化石資源の消費量を約3%削減できる見通しで、コンパウンドの樹脂製造から製品の焼却までのライフサイクルで発生するCO2排出量を約4%削減できる。

さらに、耐光性評価と湿熱老化特性も汎用ABS樹脂と同等で、既に汎用ABS樹脂が適用されている自動車内装材などの用途に幅広く適用することが可能としている。

《レスポンス編集部》

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