三洋電機は、リチウムイオン電池の開発・生産拠点である徳島工場(徳島県板野郡)敷地内に建設していたリチウムイオン電池の新技術棟が竣工したと発表した。
リチウムイオン電池は、ノートパソコン、携帯電話、スマートフォン、デジタルカメラなどの小型携帯機器の電源となる二次電池として主流となっているほか、今後は、太陽光などの再生エネルギーの蓄電用途や動力用途など、環境・エネルギー分野での需要の急拡大が見込まれている。
普及の大きな課題となるのが電池に対する高性能化、低コスト化、開発期間の短縮で、同社ではこれらについて競争力は発揮するため、約30億円を投じて技術棟を新設した。
徳島工場は、同社のリチウムイオン電池の技術開発、生産の中心拠点。リチウムイオン電池の用途・ニーズの多様化に伴って、新しい電池の技術開発や評価のための開発スペースを拡充するため、新棟を設置、リチウムイオン電池の技術部門が各種実験装置を設置、電池の試作や性能評価を行う。
同社は、新技術棟の建設により、材料技術や製造技術などの開発力を高め、電池の進化を実現、世界のリチウムイオン電池市場をリードしていくとしている。