タタのインド販売1%増、ナノが失速…11月実績

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タタモーターズは1日、11月のインド新車販売(輸出も含む)の結果を公表した。総販売台数は5万4622台で、前年同月比は1%増。9月の23%増、10月の21%増と比較して、伸び率が大きく鈍った。

タタのインドでの主力は商用車。11月は前年同月比19%増の2万9408台をセールス。このうち、LCV(ライトコマーシャルビークル)は、21%増の2万0376台と旺盛な需要を示した。

伸び率鈍化の要因は乗用車。タタの11月インド乗用車販売は、前年同月比28%減の1万6365台と、急減速。これは超低価格車の『ナノ』が、26%減の509台にとどまったのが大きい。

タタは11月10日、ナノが2009年7月の発売以来、6件の車両火災を起こした問題への対応策を発表。無料の安全点検を行い、問題があれば、電気系統や排気システムの改修作業を行うことが決められた。この「事実上のリコール」に加えて、11月1日からの値上げの影響もあり、ナノの11月販売が急速に冷え込んだと推測できる。

ナノ以外の車種では、『インディゴ』シリーズが前年同月比1%増の6009台と、10月の69%増から伸びが鈍化。『インディカ』シリーズは37%減の5716台にとどまった。一方、『スモー』『サファリ』シリーズは、40%増の3106台と引き続き好調だ。

11月の輸出台数は、前年同月比5%増の4203台と、10月の109%増から急減速。今年4‐11月では、前年同期比84%増の3万6851台を出荷している。

タタの今年4‐11月累計セールスは、前年同期比31%増の49万9492台。ナノの販売不振が長引けば、今後の同社のセールスに大きな影響を与えることになる。

《森脇稔》

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