住友ゴム、植物由来繊維を補強材に利用した低燃費タイヤを開発へ

自動車 ビジネス 企業動向
植物由来の新素材「バイオナノファイバー」
植物由来の新素材「バイオナノファイバー」 全 3 枚 拡大写真

住友ゴム工業は、植物に含まれる超微細繊維「バイオナノファイバー(BNF)」をタイヤの補強剤として用いることで、転がり抵抗の低減に貢献することを確認したと発表した。

BNFは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と京都大学・矢野浩之教授を中心とする「大学発事業創出プロジェクト・変性バイオナノファイバーの製造および複合化技術開発」の共同開発で生まれた植物由来の地球環境に優しい新素材。パルプなどの植物繊維を数ナノ~数十ナノメートルまで細かくした繊維で、軽量・高剛性でなおかつ熱変形量が小さいと特徴を持つ。

この特性を生かし、タイヤの補強剤としてカーボンブラックの代わりに採用することでゴムの剛性を向上、同時にタイヤの薄肉化(軽量化)によって転がり抵抗を低減、低燃費化が図れる可能性があることを確認した。

同社では新素材BNFを今後、低燃費タイヤシリーズ「ENASAVE」を初めとする環境タイヤの開発していく。

同社は、石油や石炭などの化石資源に頼らない「石油外天然資源タイヤ」の開発など、材料面からも環境負荷の少ないタイヤ研究を進めており、植物由来のBNFの実用化で、環境対応タイヤの開発を加速する方針だ。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  2. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  3. 『ジムニー/ジムニーシエラ』のコックピットをかっこよく進化! 簡単取付けのデジタルメーターが新発売
  4. 2031馬力をMTで操る!? 世界に1台のハイパーカー『ヴェノムF5』が爆誕
  5. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る