【ダイハツ ムーヴ 新型発表】ガソリン車トップの低燃費…27.0km/リットル

自動車 ニューモデル 新型車
ムーヴ
ムーヴ 全 16 枚 拡大写真

ダイハツ工業は、軽乗用車『ムーヴ』をフルモデルチェンジして12月13日から発売開始した。

5代目となる新型ムーヴは、環境意識の高まりを受け、ガソリン車としての燃費性能を徹底的に追求、その上でムーヴの特長である広さや利便性・快適性、基本性能・安全性能など、高次元にバランスした「スペース系軽乗用車の次世代スタンダード」を目指して開発した。

新型車は新開発のアイドリングストップシステム「eco IDLE(エコアイドル)」や新開発の第2世代KFエンジンの搭載に加え、シェルボディの骨格合理化やインストルメントパネル・ドアトリムの軽量化、CVTユニットの軽量化などで約35kg軽量化し、ガソリン車トップとなる27.0km/リットル(10・15モード)を実現した。自然吸気エンジンの全車で、エコカー減税の75%軽減レベルに適合する。

アイドリングストップシステムは、ガソリン車CVTのアイドリングストップシステムとしては世界で初めて電動オイルポンプを廃止したCVTを搭載することで軽量・コンパクト化した。また、エンジン再始動時のナビゲーションのリセットなどを防止する国内初の補助電源一体型アイドリングストップコンピューターを採用した。量販グレードのX、Xリミテッド、カスタムGに標準装備する。

新開発エンジンは、燃焼室内のイオンで燃焼状態を検知するイオン電流燃焼制御をEGR制御に応用した世界初の「i-EGRシステム」を採用した。EGRガスを大量に送り込むことで、ポンピングロスを大幅に低減する。さらに、国内初となる樹脂製電子スロットルボディを採用し、軽量化を図るとともに、エンジンとCVTの協調制御により、様々な運転状況に応じて最も効率の良い状態に制御する。吸気流動をより有効に活用できる燃焼室形状へ変更し、燃焼効率を向上したほか、ピストン形状、オイルシール、チェーンなどを変更し、細部にわたりメカニカルロスの低減を図った。新エンジンに合わせ、CVTの変速制御域の最適化を実施する。

ドライバーの運転状況を分析し、低燃費運転に導く「エコ運転支援機能」や、より少ない燃料で目的地に到着するルートを案内する「省エネルート探索」を備えたメモリーナビゲーションシステムを一部グレードに標準装備する。

燃費効率の良い運転をすると点灯するエコインジケーターや「ecoリーフゲージ」付のマルチインフォメーションディスプレイ、メーターの色が変化するブルーecoシグナルメーターも採用して低燃費エンジンをフルに発揮できるようエコドライブ支援機能も充実した。

室内長は2075mmで、室内幅は軽乗用車最大の1350mm、室内高も1280mmと後席も含めて乗る人すべてがゆったりくつろげる広々室内空間を実現した。新形状のダッシュパネル・フロアパネルの採用や、防音材の最適配置で、高い静粛性も確保した。フロントピラーを細くし、形状も見直すことで死角を減らし、広い前方視界を確保した。リヤピラーも細くすることで広い後方視界を確保した。

このほか、女性ユーザーが多いことから、軽自動車としては初めて「nanoe(ナノイー)」ディフューザーを一部に標準装備する。nanoe技術は空気中の水分を集めてできた水に含まれた微粒子イオンで、脱臭や花粉の抑制、除菌に効果がある。

乗車時はエンジンスイッチのACCに連動してドアミラーが開き、降車時にはキーフリーシステムのリクエストスイッチまたは携帯機によるドア施錠に連動して格納可能するオート格納式ドアミラーも採用した。

価格はムーヴのXリミテッド2WDが132万円、ムーヴカスタムのカスタムGの2WDが140万円。

《レスポンス編集部》

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