ホンダ『レジェンド』の米国仕様、アキュラ『RL』。その2011年モデルが、アップデートを受けて登場した。
外観は、フロントグリルが新しくなったことに気づく。アキュラRLは2009年モデルから、日本向けのレジェンドとは異なる専用フロントグリルを採用。この顔はアキュラのファミリーフェイスと呼べるものだが、2011年モデルでは新グリルを得て、さらに精悍な表情を演出する。
乗用車用としては、世界初のアルミホイール技術にも注目したい。これは「ポリプロピレン・ヘルムホルツ・リゾネイター」と呼ばれる中空構造の新技術。ホンダによると、ホイールから発生するノイズを低減し、室内の静粛性を最大15%高める効果を発揮するという。
3.7リットルV型6気筒エンジンは、スペックに変わりはなく、最大出力300psを発生。6速ATに新型マルチクラッチコンバーターを採用するなどして、米国EPA(環境保護局)高速燃費は10.2km/リットルと、従来よりも0.85km/リットル改善させた。
2010年7月、ホンダ・レジェンドの国内販売中止が噂された際、ホンダの伊東孝紳社長はこれを否定。「米国では重要モデル」と語っていた。2011年モデルのRLはアキュラブランドのフラッグシップサルーンとして、着実な進化を遂げたようだ。