パワーウィンドウによる事故、大半が運転者の操作で子供が負傷

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消費者庁などによる検討会での報告書
消費者庁などによる検討会での報告書 全 1 枚 拡大写真

消費者庁、経済産業省、国土交通省などで構成される「パワーウインドによる挟込み事故に関する検討会」は16日、自動車のパワーウィンドウによる指等の挟込み事故について報告書を公表した。

それによると事故の傾向として、運転席から集中操作スイッチで運転席以外の窓を操作しているケースが多いことが判明した。

検討会では、消費者庁に情報が寄せられた4件の事故と国民生活センターに情報が寄せられた23件の事故について、その状況を調査するとともにその傾向を整理したところ、事故の傾向が明らかとなった。

全般的な事故の傾向
●被害は子どもに集中
●被害部位は、指や手が大半
●重傷のケースのうち、10歳未満の子どもの被害が約9割

詳細な状況が概ね確認できた事故の傾向
●操作者は、大半が大人
●チャイルドシート使用義務違反のケースやその可能性があるものがある

検討会では、今後の取組として、まずは運転席から運転席以外の窓を操作したケースが事故の大半を占めることや被害が子どもに集中していることを踏まえ、「他席のウインドウの操作の前には声かけ」「チャイルドシートを使う」「ロック機能を使う」 等の内容を、消費者へ注意喚起を展開するとしている。

パワーウィンドウの構造面での対応の検討に向けては、日本では2000年にオート作動の場合には自動反転装置を付けるよう自主的な取決めをしているが、「自動反転装置は、乳幼児の小さな指まで確実に感知して反転するようにすると窓枠等に反応する誤作動が頻発するという技術的限界がある」等の意見があり、消費者庁が中心となり詳細な事故状況のデータ収集等を行い、関係機関へ情報提供をしていくとした。

※検討会の名称および関連資料中の表記は「パワーウインド」。

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