【広州モーターショー10】スバル中国戦略、高級車から身近なクルマへ

自動車 ニューモデル モーターショー
フォレスター 中国仕様
フォレスター 中国仕様 全 6 枚 拡大写真

富士重工業は20日に開幕した広州モーターショーで、SUVのスバル『フォレスター(中国名:森林人)』を中国市場に投入すると発表した。2004年の中国市場参入以来、高級車ブランドとして受け入れられて来たスバルだが、同路線は継続しつつも「ファミリー層に、よりアピールしていきたい」と中国スバル関係者は語る。

スバルの中国での2010年販売台数は5万7000台で、目標としていた5万台を大きく上回った。これには今年から販売を開始した『アウトバック(日本名:レガシィアウトバック)』の効果が大きいという。中国では(スバルに対し)SUVの需要が高く、SUVラインナップの拡充を図るためフォレスターを投入する。

同関係者は、「アウトバックはクールで都会的なイメージ。フォレスターはよりアクティブな使い方ができるクルマとして、バランスを取りながら販売していきます。中国ではアウトドアがブーム。だけど仕事が忙しくて出かけられないような人でも、背が高く見晴らしも走りも良いスバルのSUVモデルに乗って、アウトドアに出かけたような開放的な気分になってほしい」と期待を込める。

またブランド戦略について同関係者は、「世界でスバル車はスポーティなイメージが強い。しかし中国でスポーティを売りにしていくことは現段階では考えていない。ただ、中国でモータースポーツは発展中。性能の高さを証明する、といった形でモータースポーツをサポートし、うまくイメージ戦略に活用していく。『スバル車のあるライフスタイル』というものを提案していきたい」と語った。高級でクールなブランドから、より身近なブランドへとイメージの拡大をめざす。

広州モーターショーの会場には、前日にCRC(中国ラリー選手権)に参加したばかりの『インプレッサ』が展示されていた。サッカー選手でありドライバーでもある韓寒選手がステアリングを握ったまさにそのマシンだ。

また、日本においてスバルの販売台数に大きく貢献した安全装備「アイサイト」については、「中国でもいち早く導入したいと考えている。中国は安全に対する関心がまだまだ低い。スバルブランドのコアでもある安全技術のアピールも、今後は積極的にやっていきたい」と語った。

《宮崎壮人》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  2. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  3. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. リトラと決別した「ワイルド・キャット」、3代目ホンダ『プレリュード』【懐かしのカーカタログ】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る