韓国メーカーのサンヨン(双竜)。タイのサンヨンディーラーでは、主にSUVをラインアップ。タイ在住の韓国人がメイン顧客で約90%を占めている。
営業担当者は「韓国人の多くは他国(韓国以外の)メーカーの自動車を買う人が少ない。タイで主に事業を展開している韓国メーカーは、ヒュンダイ、キア、サンヨンの3メーカーだ」という。
取材に訪れたのは、タイ国内サンヨンディーラーのヘッドクオーター。とはいえ、タイでは日本メーカーの強さが際立っており、サンヨンの販売網は日本メーカー各社のディーラー網に比べると規模は小さい。サンヨンはタイ国内に10店舗のディーラーを構えるにとどまっている。
担当者はしきりに「エンジンはメルセデス製と同等」であることを強調するが、販売台数は、サンヨンがタイ市場に参入後、7年間で3000台ほど。「シティカーやハイブリッド車はラインアップがない。エンジンはディーゼルがほとんど」という。
売れ筋は『ACTYON』。4WDで1998ccのディーゼルエンジン搭載車「A200XDi」が168万バーツ(約460万円)。このほかラインアップする製品は全7車種。ハイグレードラインが268万バーツ(約734万円)、最安ラインが148万バーツ(約405万円)となっている。