トヨタ紡織豊田社長「モノづくりや人材育成、グローバル化に重点」

自動車 ビジネス 企業動向

トヨタ紡織の豊田周平社長は、本社で実施した新年式典の年頭挨拶で2011年の取り組みとして「顧客の立場に立ったモノづくり」「人材の育成」「グローバル化に向けた取り組み」などに重点を置く考えを示した。

豊田社長は円高の進展やエコカー補助金などの終了による消費の低迷など、厳しい変化に柔軟に対応しながら激しいグローバルな競争に勝ち残るための取り組みを本格化する姿勢を打ち出した。

具体的には「自動車内装システム、フィルター・パワートレインのプロとして、実際に製品を使用する顧客の立場になり、"何がベストか”を私たち自身の規格、思想を持って追求し続ける集団に回帰する」ことを掲げる。

また、上司と部下がOJTを実践しながら互いに困難なテーマに挑み、プロセスや結果を通じて成長を実感することで、トヨタ紡織のモノづくりを支える熱意と執念を持った人材を育成していく。

さらに、新興国を中心とするグローバル市場の拡大を見据え、新規ビジネスを獲得するため、先行開発力、各地域の開発力強化、各機能のグローバル化を推進していく。取り組みを確実にするため、英語によるグローバルコミュニケーション能力の向上も目指す。

このほか、全ての業務領域で安易に妥協することなく「極める」レベルまでやり切ることで、他社を大きくリードする成果に結びつけたり、日常の業務を日々徹底的に見直し、継続的に改善していく。

豊田社長は「社員一人ひとりが心を一つにして“どこにも負けないよい商品を、どこにも負けない価格で提供する”ことに知恵を出し、汗を流し、執念を持って取り組めば、この難局を乗り切っていけると固く信じている」としている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『ノートオーラ』など5車種783台をリコール…光軸が保安基準を満たさない
  2. 「息を呑むような美しさ」マツダ『VISION X-COUPE』に熱視線! 新時代のクーペ像にSNSでは期待の声
  3. 【マツダ CX-5 新型】反対を押し切った「一本のプレスライン」が生み出す妙、「原点回帰」めざしたデザインとは
  4. ポルシェ『カイエン』新型、11月19日世界初公開へ
  5. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る