【CES 11】3Dテレビ普及の起爆剤?…各社3Dカメラを出展

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ソニーが4月にも発売を予定しているHDR-TD10。モニターは3型の裸眼3D視聴に対応
ソニーが4月にも発売を予定しているHDR-TD10。モニターは3型の裸眼3D視聴に対応 全 7 枚 拡大写真

2010年来、3D対応TVが何かと話題になっていたが、11年のCESを賑わせているのは、各社から続々と登場した3D撮影を可能とするカメラ類である。

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ソニーは、ビデオカメラとポケットカメラに3D撮影ができる製品を1月5日に世界で初めて発表。JVC(ビクター)もその翌日6日に発表を行った。さらにシャープは3Dカメラを搭載したモバイル端末を参考出品するなど、これまでの「観る」から「撮って観る」へと姿を変えている。コンテンツ不足で普及が思ったほど伸びていない3D対応TVだが、その起爆剤になるかが注目される。

ソニーが発表したのは、フルHD記録ができるビデオカメラ『HDR-TD10』。レンズ部分には左右専用に“二つの眼”が備わり、左右視差をわずか31mmというレンズ間で実現。レンズは3D撮影時でも光学10倍が使え、手ブレ補正機能も備える。最大90シーンを最適なモードで撮影できる「おまかせオート」も搭載した。

撮影した映像はフルHDの2ストリームで構成され、撮影した映像を1つの動画にまとめるフルパッキングで3D映像を実現している。つまり、サイドバイサイド方式ではない“本物”の3Dが得られるのだ。ただ、記録は28Mbpsという高ビットレートで記録されるため、保存はHDDに直接行うか、PCでの記録になる。モニターは裸眼で3D効果が確認できるグラスレスとしている。日本での発売は未定だが、アメリカでは4月を予定し、価格は1500ドル。

ソニーはもう1機種、3Dカメラを発表している。ポケットカメラとして人気のbloggieにラインナップされた『MHS-FS3』だ。薄型のボディは、すでに米国で販売されているbloggieに二眼式3Dレンズを搭載したようなデザイン。左右の映像をそれぞれMP4 1920×1080(30p)のフルHDで記録し、これをサイドバイサイドで圧縮し、3DTVで見るときは1920×1080で再生される。3D映像をYouTubeに展開させ、アナグリフなどを使った3D映像として見ることができる。アップロードに必要なソフトを本体に内蔵しているのはこれまでと同じだ。アメリカでの発売は4月で、価格は250ドルを予定している。

JVCも本格的な3Dビデオカメラとして『GS-TD1』登場させた。二眼式となっているあたりはTD1とはソニー機と何やら“姉妹機”のようだが、それは一切なし。まったくのJVCオリジナルだ。明るさを重視したF1.2カメラブロックを搭載し、ここから光はセンサーへと送り込まれ、一つの映像エンジンへとまとめられる。そして、再生時には再度映像エンジンによって左右に分離される。

注目なのはこの映像エンジン。『FALCONBRID』と呼ばれる新開発のもので、34Mbpsというかつてない高ビットレートで記録された映像信号をリアルタイムで処理できる。このエンジンがあったからこそ、フルHDによる3D化を実現できたと言っても過言ではない。米国での発売は3月で、1999.99ドルを予定する。

シャープは、10年、ドイツ・ベルリンで開催されたIFA2010で出品した3Dカメラ機能付きモバイル端末をCES11にも参考出品。身近に持ち歩ける端末での3D映像の撮影ができる可能性をアピールした。ただ、IFAよりも少しは進化した部分があるかと思いきや、見た目もほとんど変わらず。具体的なスペックは明らかにされず、撮影した3D映像を裸眼で確認できるデモも同じだった。

それでも会場での注目度は高く、本格的な3Dビデオカメラよりも手軽に3D映像で記録できる機種への関心が高い様子だった。背景としては、YouTubeが3D対応したことでより気軽に送受信して遊べる環境が整ったことも大きい。

《会田肇》

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