東京オートサロン2011で発表された日産『GT-R』のレース専用車両『GT-R RC』。開発ドライバーの影山正美選手とNISMO商品開発部ゼネラルマネージャーの岡村潤平氏によるトークショーでは、GT-R RCの魅力が語られた。
GT-R RCの価格は2079万円、この価格はレース車両としてはリーズナブルな価格であるという。
岡村氏は「GT-Rでレースに出たいという人は世界中に大勢いるんですね。しかし、ユーザーご自身がディーラーで車を買って、自分でレース車に改造していくのはお金がかかってしまいますし、性能もなかなか発揮しづらいと思います」
「GT-R RCでは、NISMOが開発を代表してそのまま本格的なレースに参戦できるようなマシンに仕上げてあります。また、初めからレースカーを想定して無駄を省いた車作りをしていますので、かなり値段を抑えた設定となっています」(岡村氏)と語る。
影山選手からは、「ノーマルのGT-Rと操作系は変わらず2ペダルでパドルシフトだし、十勝の24時間レースではこれまで乗ったマシンの中で一番楽でした。ただ、5時間乗せられたのは辛かったですけれど(笑)。5時間乗れる車なので、イメージとしては街乗りのGT-Rがさらに軽くなって、レーシングな部分に磨きがかかっていると思っていいです」と、その乗りやすさについて語られた。
トークショーの締めくくりで、両氏は一言でその魅力を伝えた。
影山選手は「2000万円(税別)を切る金額で登場して、苦労したみんなは泣いてます。GT-Rが世界中を走るシーンをみたいですし、NISMOが目指す安い金額でレースマシンが買える方向を応援してほしい」。
岡村氏は「自信を持ってお勧めできる車となっています、当然サービス体制についてもきちんとしたものを用意していますので安心して乗っていただけると思います」とコメントした。