クライスラーと米EPA、油圧HV実用化で協力…燃費は6割向上

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セルジオ・マルキオンネCEO
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クライスラーグループと米国EPA(環境保護局)は19日、油圧ハイブリッドシステムの実用化に向けて協力すると発表した。

油圧ハイブリッドシステムは、EPAが開発。ブレーキの際のエネルギーを回収し、そこから得られる油圧を車の動力として活用するアイデアだ。すでに米国内の大型宅配トラックなどに採用されているが、クライスラーは、ミニバンや大型乗用車への応用を狙う。

19日に公開された実験車は、ミニバンの『タウン&カントリー』(日本名:『グランドボイジャー』)に油圧ハイブリッドを組み込んだもの。システムは、2.4リットル直列4気筒ガソリンエンジン、エンジンポンプ、モーター、オートマチックトランスミッションなどで構成された。

クライスラーグループによると、油圧ハイブリッドによる燃費改善効果は、市街地で最大60%が見込めるという。同社のセルジオ・マルキオンネCEOは、「スムーズで静粛性の高いシステムの完成を目指す。このハイブリッドは多くの米国民が欲しがり、運転を楽しめる技術だ」とコメント。EPAとの共同研究開発プロジェクトを通じて、早期の実用化を目指す方針を示している。

《森脇稔》

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