クライスラーと米EPA、油圧HV実用化で協力…燃費は6割向上

自動車 ビジネス 海外マーケット
セルジオ・マルキオンネCEO
セルジオ・マルキオンネCEO 全 1 枚 拡大写真

クライスラーグループと米国EPA(環境保護局)は19日、油圧ハイブリッドシステムの実用化に向けて協力すると発表した。

油圧ハイブリッドシステムは、EPAが開発。ブレーキの際のエネルギーを回収し、そこから得られる油圧を車の動力として活用するアイデアだ。すでに米国内の大型宅配トラックなどに採用されているが、クライスラーは、ミニバンや大型乗用車への応用を狙う。

19日に公開された実験車は、ミニバンの『タウン&カントリー』(日本名:『グランドボイジャー』)に油圧ハイブリッドを組み込んだもの。システムは、2.4リットル直列4気筒ガソリンエンジン、エンジンポンプ、モーター、オートマチックトランスミッションなどで構成された。

クライスラーグループによると、油圧ハイブリッドによる燃費改善効果は、市街地で最大60%が見込めるという。同社のセルジオ・マルキオンネCEOは、「スムーズで静粛性の高いシステムの完成を目指す。このハイブリッドは多くの米国民が欲しがり、運転を楽しめる技術だ」とコメント。EPAとの共同研究開発プロジェクトを通じて、早期の実用化を目指す方針を示している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 販売わずか3年の希少車種、「角目」のいすゞ『117クーペ』【懐かしのカーカタログ】
  2. ウィラーエクスプレス、2026年春から高卒採用を開始…免許全額会社負担、独自のキャリアプランを発表
  3. 第3世代e-POWERの日産『キャシュカイ』が無給油で英国縦断! その実力に日本導入への期待高まる
  4. 【ボルボ XC60 ウルトラB5 新型試乗】大胆緻密なマイチェンが証明する、ベストセラーであり続けている理由
  5. 【日産 ルークス 新型】「ルークスはパイクカー」開発デザイナーが立ち返った“軽ならではのデザイン”とは
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る