日野白井社長、国内工場投資は「多品種生産を構築するため」

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日野自動車の白井芳夫社長は20日、東京で記者会見し茨城県古河市への新工場建設など、新たなグローバル生産体制の構築策を発表した。中大型トラックの生産拠点である日野工場から順次機能を新工場へ移管し、2020年までに完了させる。

日野市の本社と研究開発部門は移転しない。計画では古河市に約66万平方メートルと、日野工場の2倍相当の用地を取得し、12年春にまずKD工場を移して生産を始める。その後、中核部品生産や車両組立ても順次移管していく。

白井社長は円高など日本での生産環境が厳しさを増す中での国内投資について「大量生産の乗用車は海外移転しやすいが、多品種少量生産のトラックは投資が膨れるので、そうはいかない」と説明した。

このため日野は、国内でアクスルなどの中核部品を集中生産し、海外ではニーズに合致した製品を現地でKD組立てを主体に生産するというグローバルでの生産分業を加速させる方針を打ち出した。

白井社長は「コア部品の機械加工などで日本の技能を生かしながら、トラックの造り方の変革を行い、グローバルな多品種生産を実現したい」と強調した。

《池原照雄》

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