【ジュネーブモーターショー11】仏イブリーヌ県が3台のEVを出展

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仏イヴリーヌ県が3台のEVを出展
仏イヴリーヌ県が3台のEVを出展 全 5 枚 拡大写真

仏イブリーヌ県は、3月3日から13日まで開催されるジュネーブモーターショーに、2009年10月に立ち上げた未来のシティコミューターを考えるプロジェクト「CG78」(CGはConseil General=県議会の略、78は県番号)のもと開発が進められてきた3台のEVを出展すると発表した。

「CG78」プロジェクトでは、AKKAテクノロジー社の『ASTUTE CAR』、インディクト社の『MODULGO』、ミュゼ社の『MOOV’ECO』、ベンチュリ社の『ECLECTIC 2.0』の開発が進められた。ジュネーブショーのイブリーヌ県ブースにはこのうち、ベンチュリ製を除く3台が出展される。

ASTUTE CARは全長3mの4人乗りで、車両重量は650kg。満充電での航続距離は300kmで、最高速度は140km/hをマークするという。機構面ではヘリコプターの技術を参考にした衝撃吸収ボディ、操舵を電気信号で行うステアリング・バイ・ワイヤ方式などが特徴になっている。

MODULGOはITS技術を活用したカーシェアリングでの使用を前提に開発されたEVで、100%リサイクル可能な400kg以下の超軽量ボディを持つ。航続距離は140km。インディクト社はすでにCYBERGOというEVを製作した経験を持っており、昨年のパリモーターショーに出展もしている。

MOOV’ECOは走行メカニズムを一体化したプラットフォームを基本としており、モーターはインホイール方式を採用。最大で6人が収容可能な全長3mの箱形ボディを組み合わせている。単独走行のほか、ITS技術を活用することで隊列走行も可能としているという。

イブリーヌ県はパリを中心とするイル・ド・フランス地域県の西側に位置しており、県庁所在地はベルサイユ。早くから次世代モビリティの研究に熱心で、サン・カンタン・アン・イブリーヌ市では1997年から2年間、ルノー『ルーテシア』(フランス名クリオ)をベースとしたEVを使ったカーシェアリング「プラクシテル」の実験が行われたこともある。

《森口将之》

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