JX第3四半期決算…マージン改善などで通期業績見通しを上方修正

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JXホールディングスが発表した2010年4〜12月期(第3四半期)の連結決算は、売上高が6兆9429億円となった。

同社は10年4月に新日本石油と新日鉱ホールディングスが経営統合して発足したため、比較できる前年の実績を持たない。

石油精製販売事業では、景気回復や夏場の猛暑の影響で国内石油製品の需要は増加した。石油化学製品はパラキシレン市況の堅調な需要などで回復してきた。

資源開発事業は、堅調な銅価を背景にチリの出資3鉱山の業績は順調に推移した。銅製錬事業は、電気銅の販売量は微増ながら前年を上回る水準となり、製品価格は為替レートが円高となった影響を銅のLME価格の上昇が上回った。結果、前年と比べ高水準で推移した。

営業利益は1682億円、経常利益が2329億円、当期純利益が3273億円だった。たな卸資産評価の影響を除いた経常利益相当額は2487億円となった。

通期業績見通しは原油価格の上昇で販売価格も引き上げるため売上高は従来予想よりも2300億円増の9兆6200億円になる見通し。

また、原油価格の上昇に伴ってたな卸資産の評価による損益影響額がマイナスからプラスに転じることや、石油・石油化学製品のマージンが改善する見込みで営業利益は前回予想よりも900億円増の2400 億円としている。。

銅価格上昇に伴い、持分法損益が良化することなどもあって経常利益は1000億円増益の3200億円となる見通し。たな卸資産評価の影響を除いた経常利益相当額は、前回予想よりも550億円増益の3100億円とする。

当期純利益は特別損失の増加や法人税率の引き下げによる繰延税金資産の取り崩しなどを計上、差し引きで3200億円と前回予想を据え置く。

《レスポンス編集部》

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