いすゞ自動車が発表した2010年4-12月期(第3四半期)の連結決算は、営業利益が692億円となり、前年同期の56億円の赤字から黒字に転換した。
売上高は前年同期比47.0%増の1兆0703億円で大幅増収となった。
国内販売台数は、エコカー補助金制度や排出ガス規制強化を前にした駆け込み需要で同20.9%増の3万5139台と大幅に伸びた。海外販売も、アジアや中国などの新興国・資源国でのトラック需要の拡大で、同66.8%増の27万4373台となった。グローバルでの販売台数は、同59.9%増の30万9512台と大幅に増加した。
海外生産用部品も新興国・資源国向けの輸出が増加した。エンジン・コンポーネント事業は中国での建設機械需要の増加で産業用エンジンの売上げが伸びた。
収益では、売上げ増加やコスト体質の改善を進めた結果、経常利益は712億円の黒字となった。当期純利益は470億円の黒字だった。
通期業績見通しは前回予想を据え置いた。