【トヨタ ラクティス 試乗】足回りの良さが際立つ…松下宏

試乗記 国産車
ラクティス
ラクティス 全 10 枚 拡大写真

『ファンカーゴ』をルーツとする『ラクティス』がフルモデルチェンジを受け、全高をやや抑えたパッケージングを採用してきた。従来は福祉車両を作るために全高を高くしていたのだが、今回はより積極的な福祉車両を設定したこともあり、全高を抑えられるようになった。

【画像全10枚】

室内空間に影響を与えることなく、操縦安定性や空力特性(前面投影面積)を良くすることにつながるので歓迎していい。

新エンジンに変わった1.3リットルは、性能が向上して1.5リットルとの差が縮小した。実際に走らせてもけっこう良く走るので、これで十分という印象を受ける。

走りの余裕ということになると1.5リットルに分があるのは当然で、7速シーケンシャルモードを使ったときのダイレクトな変速フィールなどは特に有利になる部分。1.3リットルではマニュアル操作はできない。

ステアリングはセンター付近の手応えがあって座りが良いほか、操舵したときの反応にもきびきび感がある。状況によってはやや過敏な印象を受けるくらいで、上々のレスポンスである。

今回のモデルで良くなった印象が際立ったのは足回りで、乗り心地と操縦安定性のバランスに好感が持てた。

特にユーロサスペンションを採用した「S」では、しっかり感のある足回りなのに乗り心地も悪くなく、軽快なフットワークを発揮してくれた。この足回りは「S」だけにとどめておくのはもったいない感じで、全車をこの仕様にして欲しいと思った。

ラクティスは、標準装備だったSRSサイド&カーテンエアバッグがオプション設定に変わったなどの問題はあるが、走りに関してはまずまず不満のない仕上がりだった。SRSサイド&カーテンエアバッグやVSCなどは、オプション価格を引き下げるのではなく、標準装備にして欲しい。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

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