レクサス認定中古車“CPO” 検索サイト利用法とモデル別相場分析

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ハイブリッドのLS600hからLS460、そして標準/ロングホイールまで仕様の選択肢も多い。
ハイブリッドのLS600hからLS460、そして標準/ロングホイールまで仕様の選択肢も多い。 全 15 枚 拡大写真

2005年8月に日本国内での展開がスタートしたレクサス。立ち上げから5年あまりが経ち、“プレミアムブランド”としての地位を確固たるものにしつつある。

当初『GS』『IS』『SC』の3モデルのみだったラインナップは、フラッグシップサルーンの『LS』からSUVの『RX』、ハイブリッド専用セダン『HS』、さらに先日発表されたブランド初のハッチバック『CT』が加わり、バリエーション豊か。ハイパフォーマンスモデル『IS F』やV10エンジン搭載のスーパースポーツ『LFA』も登場するなど話題が尽きない。

歳月と共に充実を見せているのが中古車市場だ。輸入車ブランドや一部の国産車ブランドと同様に、レクサスでは独自の基準によるCPO(“Certified Pre-Owned”)と呼ばれる認定中古車制度を設けている。納車前の12品目部品交換(所定の基準に沿って交換)と90項目以上の点検・整備を初めとして、2年間の走行無制限保証、無償のメンテナンスプログラムを用意、そしてG-Linkも付帯する。中古車にありがちな“買った後の心配”が減らされているので、プレミアムブランドがより身近な存在となる。

◆ネットで手軽にCPO探し

レクサスのCPO公式サイト(http://cpo.lexus.jp/)では、納車点検整備や保証などの詳しい情報が入手できるだけでなく、CPO検索も可能。常時500〜600台ほどストックされている全国のレクサスディーラー在庫から、居住都道府県や車名検索、バージョンやパッケージ、ボディカラー、年式、価格帯、さらには装備など細かな条件を設定して目的のクルマを検索できる。また、入庫したばかりのクルマも探せるなど、至れり尽くせりのメニューとなっている。

探し当てた車両の詳細画面では、年式や走行距離などの基本スペックはもちろん、装備品に加えて傷やタイヤの残り溝などが確認できる「品質情報」が閲覧可能。またローンの試算もでき、通常ローンだけでなく、いわゆる残価設定型の「スマートバリュープラン」もチョイス可能だ。購入目当てでなくても、ウインドーショッピング感覚でお気に入りのクルマを検索してみるのも面白い。

◆レクサスの相場傾向は…? 各モデルの相場動向を分析

【LS】
CPO公式特設サイトの「CPO検索」でもっとも在庫数が多いのは意外にもフラッグシップサルーンのLSだ。2011年1月中旬の時点ですでに200台以上のタマがあり、ハイブリッドのLS600hからLS460、そして標準/ロングホイールまで仕様の選択肢も多い。中でも魅力は価格のこなれてきたLS460だろう。走行距離は若干かさむものの400万円を切る車両も出てきている。また、LSは法人所有で丁寧に乗られたものほとんどで、メンテナンスも行き届いている。CPOであれば納車整備や保証もしっかりつくので安心して乗ることができるはずだ。ボディカラーはショートホイールベースではシルバーまたはパールマイカが多く、ショーファーに使われるロングホイールベースモデルはブラックなどの濃色系が多数を占める。

【GS】
GSの在庫数はLS/ISに次ぐ。仕様選択肢の豊富さだけでなく価格帯も幅が広いので予算とニーズに応じたチョイスができる。タマが多いのはV6 3.5リットルのGS350だが、価格的な魅力が大きいのはハイブリッドのGS450hだ。日産『フーガハイブリッド』が登場するまではメルセデス『Eクラス』やBMW『5シリーズ』と真正面から勝負するプレミアムサルーンセグメントで唯一のハイブリッドだった。GS450hは、凝りに凝りまくったメカニズムをもちながらCPOの主要価格帯は300万円台というバリュープライス。ハイブリッドの恩恵で実用燃費もハイレベルだ。

【IS】
CT200hの発表まで長らくレクサスのエントリーモデルの地位にあったISは、LSの次に在庫数が多い。価格は200万円台半ばからあり、“プレミアムブランド入門車”としてはもっとも身近で、コンパクトボディは運転もしやすいので初心者や運転に不慣れな人でも安心して乗れる1台だろう。ディーラースタッフによればCPOでの人気グレードはベーシックなIS250とのことだが、上位グレードのIS350も300万円以下から選ぶことができる。2005〜2006年式なら高級装備を多数奢った「バージョンL」やスポーティな「バージョンS」など、こだわり仕様を選んでも300万円前後。またCPOにはライトブルーメタリック、ミディアムグリーンマイカメタリック、レッドマイカクリスタルシャインといった他のモデルには見られないボディカラーの在庫もあり、ホワイトやシルバーではなく“外しの色”で乗り手の個性を主張するというのも面白い。

【RX】
RXは日本発売が2009年1月と世に出てから日が浅く、CPOもまだ少ない。現状、CPO検索での在庫は20台程度だ。ディーラースタッフによると「入庫したらすぐに売れてしまうので回転率が非常に高い」とのこと。また、LSやGSに比べてハイブリッド(RX450h)の比率が高いこともRXの特徴で、価格は高めではあるがハイブリッド、それも最上級の「バージョンL エアサスペンション」で極上の乗り心地を堪能するというのもプレミアムブランドの愉しみ。RX450hのCPOプライスは500万円台中盤といったところだが、残価設定型の「スマートバリュープラン」なら、 ボーナス併用で月々3万円程度からの購入も可能。もちろん通常購入でも人気のSUVとハイブリッドという“鉄板ネタ”を揃えたモデルだけに、買い替え時の下取りも期待できるはずだ。

【SC】
クルマ好きには気になる存在のクーペ・コンバーチブル『SC』や、2009年7月発表の『HS』はいずれも10台前後の在庫(1月中旬時点)。旧車名だった『ソアラ』からSCへのモデルチェンジに当たってはボディの強化など大幅な改良が加えられるなど別物に仕上がっている。それでいてエレガントな内外装は決して古くささを感じさせない。SC430のみの単一グレードのため、コンディションとボディカラーで選ぶということになる。CPO価格は300万円台から。

【HS】
HSは人気のハイブリッドとあって最安値でも300万円台後半の価格で高止まりしているが、「RXにも増して店頭に並べばすぐ売れる」(ディーラースタッフ)というほどに引き合いは多い。大がかりなモデルチェンジを行っていないので、「新車と同じクルマを魅力的な価格で手に入れられる」というのも選びたくなるポイント。本革シートや本木目パネルが標準でついてくる『バージョンI』が狙い目だ。

【IS F】
走りを極めたブランド初の“F”モデル『IS F』も少数ながら在庫している。423馬力・V8 5リットルの圧倒的なパフォーマンスが500万円台で手に入るというのも魅力。高性能車だけに、購入後の保証・メンテナンスが充実しているCPOは安心だ。

■参考サイト
レクサス CPO http://cpo.lexus.jp/

《レスポンス編集部》

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