乗継客も静岡空港へ---利用増ねらう

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富士山静岡空港 撮影=中島みなみ
富士山静岡空港 撮影=中島みなみ 全 1 枚 拡大写真

富士山静岡空港利用促進協議会(後藤康雄会長)が、利用増進のために乗継客にも目を向け始めた。利用者にお弁当などをプレゼントして、乗り継ぎの場合にも富士山静岡空港へ、他の空港から利用を振り替えてもらおうというものだ。

空港利用を増やすためとはいえ、乗継利用者を対象にするものは珍しい。空港利用者争奪を巡って、ますます競争は激化する。

同協議会がターゲットとするのは「札幌~沖縄」の搭乗者だ。かつては全日空、日本航空が札幌~沖縄の直行便を就航させていたこともあるが、現在、この路線を飛ぶ航空会社はない。

札幌~沖縄利用者は、羽田、中部、福岡など、どこかで乗り継がなければならない。同協議会はそこに目を付けた。

静岡空港は施設のコンパクトさも魅力。空港業務の効率化を目指した設計だ。

「羽田空港を経由するより移動時間も短く、乗り継ぎのための待ち時間も30分から45分と短縮できる」(静岡県空港利用政策課)

全日空では、ANA782便(新千歳9時45分~静岡11時40分)とANA783便(静岡12時30分~沖縄15時25分)は、同じ機材で運航している。ただ、同課によると静岡から北海道に行く利用者と比較すると、北海道から静岡に向かう利用者は少ない。

「本来であれば北海道から静岡に来てくれると一番いいが、すぐにはそうはいかない。それならば沖縄へ乗り継ぐ中継地としていただいて、次回は静岡にということを考えていただければ」(前同)

キャンぺーン対象は全日空スカイホリデー札幌発静岡経由沖縄の往復のみ。行きの沖縄便で「沼津魚がし鮨」特製弁当、帰りの札幌便では静岡産上級煎茶(各1000円相当)をプレゼントする。2月18日から4月23日の搭乗に限る。

《中島みなみ》

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