富士通、2画面タッチパネルや防水携帯などをMWCに展示

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2画面Android端末の下画面で手書き文字認識を行っているところ。技術展示のためタブレットのような形状だが、実際の端末にする際には折りたたみ型などにもできる 2画面Android端末の下画面で手書き文字認識を行っているところ。技術展示のためタブレットのような形状だが、実際の端末にする際には折りたたみ型などにもできる
2画面Android端末の下画面で手書き文字認識を行っているところ。技術展示のためタブレットのような形状だが、実際の端末にする際には折りたたみ型などにもできる 2画面Android端末の下画面で手書き文字認識を行っているところ。技術展示のためタブレットのような形状だが、実際の端末にする際には折りたたみ型などにもできる 全 5 枚 拡大写真

 スペイン・バルセロナで開催中の「Mobile World Congress 2011」で富士通は、昨年秋に発表した2画面タッチパネル携帯のAndroid版や、防水端末、センサー技術などを展示している。

 同社は昨年までも半導体や基地局設備などの一部を出展していたが、端末を手がけるモバイルフォン事業部としての参加は今回が初となる。同社は昨年東芝の携帯電話端末事業を実質買収しており、これまで東芝が行っていたMobile World Congressへの出展を継承した形にもなっている。

 展示は、同社ならではの差別化要素を持つ端末や技術を世界に向けて紹介する内容。特に注目を集めていたのが、上下に2画面のタッチパネルを持つ携帯電話で、昨年10月に日本国内の展示会「CEATEC JAPAN」で公開した折りたたみ型のものに加え、Androidで同形態の端末を実現するためのデモ機が用意された。

 上下の画面を使い分けることで、メール作成時に本文とタッチキーボードを別々に表示したり、テキスト文書と関連する動画を各画面に表示したりといった使い方が可能。また、キーボードの代わりに手書き認識で文字を入力する機能も追加されていた。なお、2画面携帯については従来の折りたたみ型、今回のAndroid版ともに技術の参考出展という位置づけで、具体的な商品化の時期は未定とされている。

 そのほかには、既に日本国内で発売・採用されている製品や技術として、防水スマートフォンの「REGZA Phone」シリーズ、各種センサーを利用した健康管理機能、騒音の多い場所での通話品質を改善する音声強調技術などを展示。海外では防水携帯というと業務用の分厚い特殊な形状の製品であることが多い中、通常の端末と変わらないフォームファクタでIPX5/IPX7相当の防水性能を実現していることなどが注目を集めている。

 また、世界各国の大手携帯電話事業者などが中心となっているモバイルアプリの標準化団体「Wholesale Applications Community(WAC)」に関する取り組みとして、WAC仕様に準拠したアプリのサンプルが展示された。ひとつの端末のシャッターボタンを押すと、他の端末のカメラ機能が同時に作動し、複数の端末が同時に写真を撮影するというもので、WACの仕様を利用することで、従来は他の端末から利用することが難しかったカメラ機能にアプリのレベルからアクセスできることが紹介された。富士通は日本の携帯電話メーカーとしては最初にWACに参画しており、グローバル市場への端末事業拡大につながる要素としてWAC対応を進めていきたい考え。

【MWC 2011(Vol.22)】端末初出展の富士通、2画面タッチパネルや防水携帯などを展示

《編集部@RBB TODAY》

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