【トヨタ FJクルーザー 試乗】自分を変えられちゃいそうな魅力…岩貞るみこ

試乗記 国産車
FJクルーザー
FJクルーザー 全 6 枚 拡大写真

だっら~ん。この感じ。このゆるんだ感じ。なにも考えず、ただ、ほわんほわんとしたサスペンションから伝わる揺れに、体を任せるこの感じ。たまりません。

ハンドルの応答性とか、ブレーキがどうしたとか、エンジン音とか振動とか、そんなものどうでもいいじゃんと言いたくなるような楽しさ。クルマって本来、こういうふうに楽しむものじゃなかったっけと思わずにいられない。

1905mmもあって、フロントウィンドーにはワイパーが3本も並んでいる横幅だというのに、いかつい雰囲気がないのは、このとぼけたフロントマスクのデザインのせいか。そして観音開きのドア。確かに後部座席の乗り降りはしやすいけれど、前席の人がドアを開けないと開かないというあたり、昔懐かしいナンパ乗りを思い出してしまう。

シンプルなインテリア。見晴らしのいい運転席からの視界。このクルマに乗るためだけに、ロスに一年くらい移住してもいいやと思ってしまう。まあ、日本で乗ってもいいのだけれど。ジーンズにバンダナ、着る洋服も生活習慣もこのクルマが変えてしまいそう。彼氏にだって影響されたことがないというのに、このクルマには自分を変えられちゃいそうな魅力があると思う。やばい。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/エッセイスト
女性誌や一般誌を中心に活動。イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に精力的に取材中するほか、最近はノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。JAF理事。チャイルドシート指導員。国土交通省 安全基準検討会検討員他、委員を兼任。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
  2. 15歳から運転できる「小さいオペル」に興味アリ!「通勤用にこういうのでいいんだよ」など注目集まる
  3. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  4. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  5. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る