三菱自動車工業は24日、スズキからOEM(相手先ブランド生産)調達するコンパクトミニバン『デリカD:2』を3月10日に発売すると発表した。
三菱のミニバンにこのクラスは不在であり、コンパクトカー自体も主力の『コルト』が投入から長期間経過しているため、OEMによる商品拡充に踏み切った。
三菱は日産自動車との提携拡大の一環として、今後は同社から高級セダンの調達にも踏み切る。会見した益子社長はOEMによる事業展開について「基本は世界で通用する車を開発すること。何でもOEMでとは思っていない」と述べた。
ただ、「経営資源は限られているわけだから、何でも自社でというわけにもいかない。双方にメリットのある案件は積極的に進めたい」とも語った。
また、OEM提携により「信頼関係ができれば新たな事業展開へと発展することもある」と、日産との軽自動車の協業を例に挙げてOEMの利点も指摘した。