【認定中古車特集】“新車同様”のフィーリングを実現する要素とは…島下泰久

自動車 ビジネス 国内マーケット
レクサスRX400hの認定中古車を試乗する島下泰久氏
レクサスRX400hの認定中古車を試乗する島下泰久氏 全 18 枚 拡大写真

中古車の印象を決める要素はいくつもある。内外装の劣化やヤレ感はすぐに目につくところだし、走りに関する部分に於いても純粋な走行性能はもちろん、振動や騒音、あるいは内装のビビリ音などに少しでも気になるところがあると、得てして印象は悪くなってしまいがちだ。

それに加えて前のオーナーの気配や匂いも気にせずには居られない。これはヤレ感や性能の低下とはまったく別の話。見ても乗っても古くなった感じはしないのに、何だかしっくり来ないクルマというのは現実にある。実際に原因があったり、あるいは感覚的なものだったり理由は様々だが、いずれにしてもそうなると買う気が萎えてしまう。

そんな諸々の不安を抱えつつ対面したレクサス『RX450h』のCPOは、まず第一印象でほっと安心させてくれた。塗装は艶めいていて小キズのひとつも見当たらないし、何より前のオーナーが居たということなどまったく意識させない。「まるで新車のよう」なんて書くと、いかにもという感じがしてしまうが、それでもやはり、まるで新車のようだと言うのが一番しっくり来る。そんな印象なのだ。

室内に乗り込んでも、そんな印象に変化は無い。ドアのステップ部分、シートのサイドサポートの張り出しなどを見ても、使い込まれたような形跡は皆無。まだ短い走行距離を考えれば当然という気もするが、実際には走行距離を問わず、ダメなクルマはダメなものなのだ。何だかディーラーに用意されている試乗車に乗っているみたい。そんな気分になったのは本当である。

もう、この辺りになると、どんな走りを見せるかも大体予想が出来てくる。実際、そこから走らせてみても気になる部分はまったく無かったと言っていい。粛々と回り、心地良い加速をもたらすV型6気筒エンジンとモーターのフィーリングも、快適な乗り心地も、記憶にあるRXそのまま。試乗の印象を述べていくと、普通の新車試乗記事と寸分違わぬものになってしまいそう。改めて書き記しておくべきことは何も無く、困ってしまうほどだというのが率直なところだ。

取り敢えず「中古車」という言葉から想像するネガティブな何かというのは、その内外装や走りっぷり等々からは、一切感じられない。繰り返しになるが、それは決して、これぐらいの低走行距離なら当たり前という話では無いのだ。しかもレクサスのCPOは、この高い品質レベルを全国どこの店舗で購入しても同じように保っているのだと考えると、改めて唸らずには居れないというのが、試乗してみての正直な印象である。

《島下泰久》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. メルセデスベンツ車だけに特化!走りを静かにする「調音施工」認定店が埼玉県三郷市にオープン
  3. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  4. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
  5. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
ランキングをもっと見る