エジプト革命で拘束されたGoogle幹部

自動車 テクノロジー ネット
ワエル・ゴニム氏 ワエル・ゴニム氏
ワエル・ゴニム氏 ワエル・ゴニム氏 全 2 枚 拡大写真

 「これはレボリューション 2.0だ。この革命においてヒーローはいない。なぜなら全ての人がヒーローだから」。グーグルでマーケティングを担当する中東・北アフリカの地域幹部 ワエル・ゴニム氏は、1月よりエジプトで発生した大規模な反政府デモについて、こう語った。ゴニム氏は、デモ発生直後の1月27日に警察に拘束され12日間監禁されている。

 YouTubeのTED(Technology Entertainment Design)公式ぺージには、ゴニム氏がエジプトで反政府デモが発生するまでの経緯や自身の考えを語った講演動画が掲載されている。

 「エジプトは30年もの間悪い時代を経験してきた。貧困や、言論・政治活動に対する規制に苦しめられてきたが、人々の心には体制に対する恐怖心が植えつけられており、何もできなかった」とゴニム氏は革命前の状況を述べたうえで、反政府デモにインターネットが果たした役割の重要性を説いている。

 最初のきっかけは、ネットを通じて警察の不正を告発したエンジニアのハーリド・ザイード氏が昨年6月に逮捕され、拷問の末獄死した事件。これをきっかけにフェースブックにページがつくられ、人々が各地で見聞きした体制側の不正や、それに対抗するためのアイデアが投稿されるようになった。

 その中でも「最もばかげたアイデアの一つ」とゴニム氏が語るのは、街路に出て黒い服に身を包みただ静かに立つことで、反抗の意思表示をするというもの。アレクサンドリアで行われた最初の試みには、何千人もの人々が集まったという。結局警察によって鎮圧されてしまったものの、エジプトのデモの直接のきっかけになったチュニジアの騒乱が昨年末に起こるまで、運動は発展し続けたという。

エジプト革命で拘束されたGoogle幹部の講演動画……革命発生までの経緯を語る

《編集部@RBB TODAY》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  2. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ...ワイド&ローのフォルムに注目だ!
  3. 【ダイハツ ムーヴ 新型試乗】スライドドアになったムーヴは、軽のスタンダードになれるのか?…岩貞るみこ
  4. そのホイール、何年使ってる? 知られざるアルミホイールの寿命と見極め術~カスタムHOW TO~
  5. 「昭和のオート三輪風に…」ソーラーパネル搭載3輪EV『スリールオータ』に注目!「なんか可愛い」とデザインを評価する声も
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る